先日、某コンクールの課題曲が発表になりました。
そのなかの、高1までの課題曲ですが、もし私が出るとしたら、この4曲か?(趣味&マイナー路線かも・・・)というのがあり、
かつそれらはかつてこちらで話題にしたり、動画を貼ったりしたこともあるものなので、ちょっと記事にしてみようかと思います。
もし私がチョイスするとしたら、
<バロック>クープラン:うなぎ
<クラシック>ベートーヴェン:イギリス国歌によるバリエーション
<ロマン> メンデルスゾーン:Op.104bより第1曲
<現代> プロコフィエフ:Op.12-7
になるかと。(良い子はマネしないでください・・・・汗)
〇まず、メンデルスゾーンですけど、以前ホロヴィッツの演奏で、この動画(http://youtu.be/IckMN0y7law)を貼りましたが、これは第3曲目ですので、
課題曲はこちら↓の第1曲目(音量が小さいです)
〇次にプロコフィエフ、これはまさにこの曲ですね。1930~1935くらいに録音されたプロコフィエフ自身による演奏のようです。
〇クープランですが、これは残念ながら動画ではなく記事です。「うなぎ」周辺のもの(笑)。
2008年1月10日(もう4年以上も前なんですね!)の日記から一部コピペします。
ヘンな(?)タイトルを、私がジャンルごとに遊びで分けてみた記事のようです(笑)。
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~~女性に関係があると思われるもの~~
ノネット、金髪の女たち、栗毛の女たち(Les Nonetes - Les Blondes, Les Brunes)
勤勉な女(La Diligente)
へつらい女(La flatteuse)
好色な女(La Voluptueuse)
陰気な女-アルマンド(La tenebreuse - Allemande*)
憂愁な女、サラバンド(La lugubre - Sarabande)
お気に入りの女(2拍子のシャコンヌ)(La Favorite - chaconne a deux tems)
茶目っ気な女(La lutine)
おどけた女(La badine)
ぶどう摘みの女(Les vendageuses - Rondeau)
魅力的な女(La Seduisante*)
粋な女(La galante)
軽はずみな女(L'evaporee*)
優しく辛辣な女(La douce et piquante)
そこつな女(La distraite)
信心女(Les Calotines)
生娘(L'ingneue*)
そしらぬ顔であざ笑う女(La petite prince-sans-rire)
大胆な女(L'audacieuse)
編み物をする女たち(Les tricoteuses)
空想にふける女(La visionaire)
神秘的な女(La misterieuse*)
病みあがりの女(La convalescente)
とげとげしい女(L'Epineuse)
略式喪服、または3人の寡婦(Le Petit-deuil, ou Les Trois Veuves*)
神秘的な障壁(Les baricades-misterieuses rondeau*)
~~~~動物の名前がついているもの~~~~
蜜蜂(Les Abeilles)
猫(La Mimi)
蝶々(Les Papillons)
羽虫(Le moucheron)
うなぎ(L'anguille)
恋の夜うぐいす(Le Rossignol-en-amour)
おびえた紅ひわ(La linote efarouchee - rondeau*)
嘆きのほおじろ(Les fauvetes plaintives*)
勝ち誇る夜うぐいす(Le rossignol-vainqueur)
~~~~~物品~~~~~~
目覚まし時計(Le reveil-matin*[rondeau])
髪の光沢剤(La bandoline)
ひるがえる髪飾り(Le Bavolet flotant)
がらくた(Les brinborions)
~~~~お仕事関係~~~~~
刈り入れをする人たち(Les Moissonneurs - Rondeau)
羊飼いたち(Les Bergeries)
女流画家(La Raphaele*)
上流詩人(アルマンド)(L'Ausoniere - Allemande*)
芸術家(L'artiste)
~~~~~人間関係?~~~~~~
猫なで声(La Pateline)
心地好い恋やつれ(Les langueurs tendres)
おしゃべり(La Commere*)
ほのめかし(L'Insinuante)
親密-クーラント(L'intime - courante)
足がらみ(Le croc-en-jambe)
~~~~~~その他(内容のよくわからないものを含めて)~~~~~
手品(Les tours de passe-passe)
灰色の着物を着た人々の行進(La marches des gris-vetus*)
サラバンド、危険(Sarabande La Dangereuse)
生まれながらのあでやかさ(Les Graces natureles)
交差するメヌエット(Menuets croises*)
ドミニコ会のある人物の没落(Les Culbutes Jxcxb xnxs)
煉獄の魂(L'ame-en-peine*)
さまよう亡霊たち(Les ombres errantes)
クープランは1668-1733年で、バッハ(1685-1750)の17歳ほど年長にあたります。
クープランに刺激を受けた作曲家はバッハ、リヒャルト・シュトラウス、ラヴェルなどがあげられるそうなのですが、フランス音楽嫌いといわれていたブラームスもクープラン(サン=サンーンス、ビゼーも)は別だったとか・・・(参考 Wikipedia)
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せっかくなので動画も探してみました。
ピアノバージョン↓
チェンバロバージョン↓(約半音低いです。終わったあと、延々練習なのかレコーダーが回っている様子です・・。雰囲気だけでも、ということで)
〇最後にベートーヴェン。これは過去記事にはありません。
(シフラ演奏。繰り返しが多いので、長いです)
以上!
<バロック>クープラン:うなぎ
<クラシック>ベートーヴェン:イギリス国家によるバリエーション
<ロマン> メンデルスゾーン:Op.104bより第1曲
<現代> プロコフィエフ:Op.12-7
になるかと。(良い子はマネしないでください・・・・汗)
是非、良い子にまねしていただきたい選曲ですね。
イギリス国家は、“Goe Save the Queen”、女王賛歌です。
日本の国家も、天皇賛歌です。両国とも、立憲君主国です。
これは、日本国家によるバリエーションを作曲しなくては・・・ベトさんには負けられない(逃)
すみません「イギリス国家」ではなくて「イギリス国歌」でした(汗)。
今、本文訂正しておきました。
個人的にはこういうプログラムはたまらないです(笑)。
ただ学習者としては将来の重要なレパートリーになるもの、入試課題曲系のもの(バッハの平均律、ベートーヴェンのソナタ、ショパンのエチュード)を押さえておくほうがいいんでしょうね。
ところでクープラン、知らない曲ばかり!それもそのはず、ぼくはCDたった1枚しか持ってない分野です。「神秘的な障壁」は大好きな曲ですけど、これって女性と関係あるんですか?それと、「お気に入りの女」が気になりました。2拍子のシャコンヌとは!(驚)
「神秘的な障壁」って「神秘のバリケード」とかとも言われますよね。題名の由来はほぼ謎というかナゾにしときましょう・・・みたいな感じですか(笑)。
一説には<継続的な掛留音がハーモニーを「妨げて」いるので「障壁」という名を付けたのではないか>とも言われますが、私が目にした解説に(どこで見たか忘れました・・)、「女性のスカートを意味する」というものもあり、ここでは、無理やりというか、なんとなくというか、「ジャンル:女性」に入れちゃいました(殴)。
Loree教授のお説はいかに???
あ、たしかに2拍子のシャコンヌとは?!聴いてみなければ。
さすがLoreeさん、中学の頃にもうそのような書物を・・・(驚)
私もどこで読んだのかわからないのですけど、最初に目にしたのがそういう説だったので、私にはスカートにしか聴こえません(爆)。
ほかのタイトルは即物的というか写実的なのに、このタイトルだけなんだか意味深で、「繋留音が和声をさまたげているから、神秘的障壁」って突然学問的で面くらいますよね。諸説ありすぎて、もうどうでもいいので、Loreeさんとふたりで「スカート説」でいきましょう(笑)。