~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

ヘンな思い出

2010年11月30日 23時31分15秒 | 雑感
せんだっては「ヘンなおばさん!」と幼児にビシッ~っと指さされた話を書きました。
それとはちょっと違うし、もっと妙な話なのですが、思い出したことがあるので書いてみます。


あれは、たぶん、大学の2年か3年の頃のことです。
北関東の「キツネ」の伝説のある観光地を友人と旅しておりました。
1月だったかな?かなり寒い時期で、バスに乗ってどんどんと山の奥というか上の方へ登って行く途中・・・・
「・・・そ、そだちも悪いくせに・・・・」
なんかそんな声が聞こえました。私は椅子には座れず、窓の方を向いて立っていました。
「・・・そ、そだちも悪いくせに・・・・」
誰かがひそひそとおしゃべりしてるのかと思ったのですけど、どうもあまりにもはっきりしていて、しかもごく近くから声がします。
「・・・そ、そだちも悪いくせに・・・・」
ふっと視線を落とすと私の目の前の座席(前を向いて並んでいる普通のバスの座席です)の女性がこちらを見ているわけです。目が合った瞬間・・・
「・・・そ、そだちも悪いくせに・・・・」
・・・え?私ですか?私に向かって言っている?・・・・・
そうなんです。私を見上げて言っているのでした。かなり若い子連れの女性。
なにか腕が当たったとかそういうことないんですよ。目があったのもそのときが始めて。
なにをもって「育ちが悪い」と連呼されているのかワケがわからないわけです。
そりゃ「育ちがいい」覚えもないですけど、見ず知らずの方にガンつけられて「育ちが悪い」と連呼される覚えもありません。

そのうちその方の後ろの席が空き、よせばいいのに私そこに友人と一緒にすわったわけです。
そしたらですね・・・真後ろに向き直って、かぶりつきでずっと唱えるわけです。
「・・・そ、そだちも悪いくせに・・・・」
参りましたねえ。これがまた悪いことに終点まで私たちもその女性も行くことになっていたようで、バスが終点で止まってもまだ「唱えながら、待って」おられるわけです。
幸いというか、友人が機転をきかせてくれて「ああ・・・・お財布がない~」とかなんとか大騒ぎで演技してくれたおかげで、あきらめて先に降りてくれたようでしたが・・・。

あれはなんだったんですかね?キツネの化身?
友人いわく「そんなマダムみたいな帽子かぶっていたからじゃないの?」
う~ん、どんなカッコしていたのか今となっては思い出すこともできませんが、
なにか彼女の神経を逆なでするものを醸していたのかもしれません。


指されなくて・・じゃない、刺されなくてよかったです(笑)。





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