~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

人肌の音

2011年01月17日 21時10分56秒 | その他音楽
12月1月と、オカリナとリコーダーの伴奏をさせていただきました。

管楽器というにはあまりに素朴なので、やはり「笛」と呼びたいですけど、これまで共演したことのある、バイオリン、チェロ、サックスとはまた違った良さを味わいました。

指揮者の大野和士さんがおっしゃる言葉のひとつに
「人肌の音」
というものがあって、これは弦楽器であっても鍵盤楽器であってもそういう音というのは存在するのだと思うのですけど、ふつうに考えると、人の声の次にもっとも人に近い音が管の音で、そのなかでももっとも装備のないものがリコーダーやオカリナなんだと思います。
かたや「木」でかたや「土」。・・・エコな音です。音の原点に触れる気がします。


最近は非常に乾燥しているうえに気温も低いので、手に持つ楽器の方々は、演奏前に大変気を使われていると思うのですが、やはりこういう「気のつかい方」というのはピアノでも持ちたいものだと思うんですよね。

寒いときに楽器を温める・・・これぞ「人肌」でありまして、ピアノでもほんとは音を出す前に抱きついて体温くらいまでに温めるといいんでしょうけど、
そういう現場はこれまで見たことはなく、もしやってる人がいたとしても、その現場を正視するのはなかなかキツイと思うので(笑)、
やってみたいと思う気持ちはあれど、さすがに私自身やったことはありません。
せいぜい弾く前に、部屋の温度湿度を確認するくらいでしょうか?


それにしても、好きですねえ・・・「人肌の音」という表現。
そんな音出してみたいです、ほんと。