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~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

セミナー2日目

2010年05月03日 00時07分32秒 | レッスン&セミナー
今日は11時からの合わせ。

昨日の今日でしたが、さすがプロの方々、決めてこられました。
朝から晩までスケジュールびっしりなので(いったい一人で何曲かかえておられるのでしょう??)、この曲を昨日の合わせのあと練習される時間があったとはとても思えませんけど、いきなり本番仕様でございました。ひぃ~

メンバーの方からと、監修の弦の先生からのご意見が飛び交うわけですけど(とくに私に向けたものというわけでもないのですけど)、
〇スタッカートがついている音について・・・ブラームスの楽曲であること、特にこの曲であること、さらに弦とピアノのバランスを考えていくと、どのくらいの音価で弾くべきなのか?またどういう音色を要求しているのか?
〇付点のリズムについて・・・・軽く楽しく、たとえばモーツァルトのように弾いていいものかどうか?そう弾かないとすると、実際どういう弾き方を採用するのか?弦であればアップとダウンをどう使うか?
と言ったことが本日繰り返し出てきました。


ピアノでは(ちょっと説明しにくいのですけど)、左手の小指でバスを規則正しく刻み、同じく左手の321を使って三連符の内声、さらに右手和音重音でメロディーを弾いていかないとならない、というかなり難しいところがあります。もっともそういった「難しい」とかいうことはいっさい申し開きできないのですけど・・。
「左手のみの連続音型のところで、音色を段階的に変えて、どんどんグレーなところに連れていくようにしてほしい」・・・とか、
「左右の音色を違う楽器のように弾き分ける」・・・とか、
「音が上行形でどうしてもクレッシェンドしたくなるところを絶対にクレッシェンドせず(これは楽譜上Pのままと記載があります)、無表情の深みみたいなものを出してほしい」・・・とか、
次々と注文が付きました。伴奏でもなんでも、一人でないものについては、バンバン注文きますし、それをすぐやらないとならないものなんですけど、
今日のはなかなか大変な要求でして、「こうですか?」「こんな感じですか?」と言ってはみるものの、正直その場ではムリでした。

この曲は数々のディスクがありますけど、わりに軽快でリズミカルな演奏が多く、実際弾いてみると、そうなってしまいがちなんですよね。
でもたぶんそうじゃない・・・・耳に心地よく、自分としては好みだったとしても、そういう演奏はこの曲にはふさわしくないんじゃないか、という気がしてならないです。そうなっちゃうんですけど(汗)。

今日は昨日の弦の感じからして、テンポはもっと遅めに設定しないといけないと思って、若干遅くしたのですけど、遅くしたら、ボロがでそうだったり(笑)、音が希薄になってしまったりで、つらかったです。しかも、音量的には落とさないといけない。
そうそう「p、ppの時、音量を落とすだけでなく、他の楽器の表情を汲み取った、いろいろな音を出してほしい」とも言われました。
バイオリンだったら、違う弦(D線のものをG線の高いポジションにするとか)で弾いたりとか、指板にちかいところで弓を使うとか、ということで音が変わるようなんですけど、そういうことを考えてみてほしい・・ということなんですね。実際ヴィオラを至近距離で弾いてみせてくださいました。

「そんなこといいな~、できたらいいな~」と思っていたことではありますけど、なるほど「弦ではたぶんこんな感じであろう」という漠然としたものでは、あくまでも「感じ」の域を出ないのかもしれませんね。
フラジオ、ハイポジション、その他いろいろ、知識としてあるなら具体的にイメージしてみればいいわけです。弦楽器、身近にあるのにうかつでした。

それにしても、ヴィオラS先生(32歳だそうですが・・)、熱いお方です。時間がきてもピアノのそばでマンツーマン状態。ほんとうにありがとうございます。
なんと濃い1時間であろう・・・・

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

午後からは娘と、街でハンバーガーを食べ、知人の発表会にお花を持って顔を出し、名探偵コナンの映画を観てきました。
コナン、最後の謎解き部分で私爆睡(殴)。
気がついたらエンディングロール流れてました。しかたがないので、娘にオチをきくことしばし。
・・・なにしにいったんだか・・・


HIROSHIMA MUSIC FESTIVAL

2010年05月01日 23時35分18秒 | レッスン&セミナー
いよいよ始まりました、HIROSHIMA MUSIC FESTIVAL。
昨年まで電停ふたつ向こうの音楽高校が会場だったのですが(都合で今年から使用できず)、今年から、うちからバス停ひとつ先のお寺で開催。
別に宗教がらみとかそういうことではなくて、いくつかの部屋にピアノを置いて同時間に研修を進めていくにふさわしい場所である・・・ということのようなのですけど、いやどうして、高台からのすばらしい景色、きれいな建物、自然に囲まれて空気もいい。

・・・ということはあらかじめ知っていましたが、実際に行ったことはなく、うちから徒歩で20数分であろう・・という程度の認識でした。
10時開講式でしたので、9時半に出ました。
だいぶ歩いて、やっと見えてきた道路沿いの「ここから右折」という表示、見たとたん思わず、「ええ~」と声が出ました。
「ここから600M」
・・・マジですか?しかもここからずっと坂道ではありませんか。
時間はだんだんなくなるし、この時間に誰も歩いていく人いないし・・・・えいままよ、あと10日で46歳になりますけどね、ここはダッシュです(笑)。

ちゃんと間に合いましたよ、間に合いましたけど、汗ド~~~~~。

始まった開講式、挨拶、紹介、注意事項いろいろありましたけど、そのなかにここのお寺の住職さん(・・でいいのかな)のお話がありました。
「みなさん、ここへ技を磨きにこられたのですね。われわれも日々修行です。
今日私も、ここから平和公園まで走りまして、さきほど帰ってきたばかりです。なのでちょっと顔が赤いかもしれませんが・・・」
・・・・い、いま、なんとおっしゃいました?「平和公園まで走った」と言われましたか?
何キロあるのかわかりませんけど、信じられないです。すごすぎます。たかが600メートルの坂でめげていた自分がかわい過ぎる・・・・(泣)。
お話は続きます・・「音楽は耳で聴くものだと思うのですが、目を閉じて心で聴く場合もあるのではないでしょうか?私どもではよく<心できく>ということを申します。音楽も同じことが言えるのかもしれません」
・・・・よく、自分の音を客観的に聴こうとして目を閉じて練習することがありますけど、なるほど<心できく>のだと言われれば、そうかもしれないという気がします。宗教らしいコンパクトでわかりやすい表現ですが、それだけに忘れられない言葉のように思います。


開講式の後の、私の受講時間は17:15~18:00なので、いったんそこを離れて、娘と街へ。
「靴がきつくて入らない~」と言っていたので、娘の靴を買う、また息子を私の実家に明日派遣する予定なのでチケットを買う、という用を済ます必要がありました。
靴の方はいいとして、チケットの方は、乗り継ぎの便(リレーつばめ)が満席で明日朝の分がどうしてもとれない。ならば仕方なく・・今夜の飛行機最終便じゃ~ということ。でもちゃんと間に合うように部活から帰ってくるのか、私と入れ違いだがちゃんと行けるのか・・・と気をもみまくり。
いったん帰って、手紙に、航空機、リムジン、実家までの道順その他を書き、18:30にタクシーを手配して、あとは留守番の娘に因果を含めて(?!)、出かけました。
どうやら息子は16:45くらいには帰宅したようで、私の受講前に電話で連絡もつき、よかったです。


ブラームスピアノ五重奏の初合わせ。
今まで、客席からばかり拝見していた方がたの向こう側(ピアノだから当然奥ですね)にまわったのが不思議な感覚。
ピアノ受講者では、(当然のことながら)最年長ということもあるのでしょうが、大変丁寧に接していただき、こちらの意思を確認してから意見をくださる、という形でありがたかったです。
終わりのほうでは松本さんが入ってこられて「・・ピアノ、でかいよ(笑)」と。
楽器や部屋のこともあるでしょうけど、自分ではほんとに自分の音が聴こえないんですよね。でも十分すぎるくらいだったみたいで、「どれくらい聴こえているかをつかまないと。気持ちはあふれるくらいあっても、手元には全部反映させず、他の楽器とのバランスを考えたコントロールのきいた音で」と言われました。
難しいですよね、なかなか。ピアノの前面にほかの楽器はみんないて、それがすべてさらに前面に向かって音を出しているわけなので、ピアノ奏者は弦奏者の背中を見ながら、どんな音がどれくらい鳴っているのかを想像で補わなければならないとこがあります。
こういうとき、やはりきちんとチェックしてくださる方がいて、繰り返し繰り返し「今のでOK」「今のは変だ」と言われることで次第に身についていくことなのだと思います。
そこまで、室内楽ばかりやってるピアニストもいないかもしれませんが(笑)。

あとやはり「ここはこういうボーイングだから、ピアノもこんな風に」とか逆に「ピアノはこうだから、合わせたほうがいいのか?」とか、のやりとりがいいです。
「よく室内楽やってるんですか?」ときかれました。「よく」かどうかはわかりませんけど、やってるほうですかねえ、とりあえず。

私、明日は11時からです。
あさってはなくて、4日は16:15~、17:15~の連続2コマ。
聴講(無料)は随時受け付けているようです。

こちらにも情報あります。






ブラームスP五重奏レッスン

2010年04月12日 16時31分21秒 | レッスン&セミナー
またしても、ザーザー降り。
なんとかしてください・・・洗濯物が乾きません(泣)。

昨晩(日曜)9時頃、食事&飲みの席にいきなり電話あり・・・・「(松本さんの)レッスン明日でもいいですか?」
数日前そういう話をしたことはしましたけど、明日の午後1時って(焦)。
土曜もレッスン聴講&チェンバロでピアノ全然弾いてないですし、日曜は家のことと演奏会で、これまた触らず。
私は練習しないと弾けない典型的タイプなんですが、まあそこは「開き直りっ」でございます(汗)。

そして今朝、家族が出かけたあと少し練習。
アルペジオがハマリません・・・・どうしましょう。
今日のレッスン会場はK先生の御宅で、これまで伺ったことはありますけど、ピアノを弾くのは初めて。K先生にも聴かれるかもしれないからあまりにブザマな演奏は、やはりちょっと・・・。

レッスンまでしばらく時間があったので練習させていただいのですが、スタンウェイだからなのかなんなのか、うちより数段弾きやすく、少しほっとしました。

みていただいたのは、前回に続きブラームスのピアノ五重奏。
スタンとベーゼンの2台があるおかげで、松本さんが弦パート(カルテット)を弾いてくださり、これはもう感激でした。
松本氏:「流れはよくなってきましたね。あとは内容というか深さですかねえ」ということで、私のほうから
私:「和音やオクターブのところが、どうしてもこう『つかみかかるような音(←得意なヤツね・・と師匠のツッコミが・・笑)』になってしまって、自分でも固くて嫌なんです。もっと抱き込むような音にしたいんですけど、なんとも・・」
松本氏:「そう・・それなんですよね。どこからほぐしていこうかと思うんだけど、体の使い方が・・・う~ん・・」と言われます。
私:「実はチェンバロの録音聴いても、音が短いというか鋭角過ぎて、すごく硬い印象です。楽器は違ってるんですけど、どこか同じ問題を感じます。チェンバロの先生には『突くな』とよく言われます。」
松本氏:「それだけわかっていれば、解決できそうな気もするんですけど・・・。でもどうすればいいですかねえ?実際」

で、こうかなこうかなと弾いてみているうちにちょっと気づきました、私。
特に音が硬いのは両手ともが比較的高音域にある時で、このとき腰もちょっと痛いような気がするわけです。体の部分は椅子の線までぎりぎりで保っている一方でひじから先の部分を右方向に出そうとして、肩も腰もかなりの緊張状態にある・・・・
逆に左方向に行くときはかなり自由なので、これは右足でペダルを踏んでいることと関係があるのではなかろうか・・・・

という思いつきを松本さんに話してみたんですね。
そしたら「・・なるほど。ペダルを踏んだままの右方向への重心移動をやってみますか」ということで、上半身を気持ち脱力して右方向へ行ってみたんですね。
いや~楽だ・・・
「あ、音変わりましたねえ~。むしろ今度は低音域のほうが硬いくらい(笑)」

で、さらに話してみたんです、「5~6時間練習したりすると、膝がやられることあるんですが、やっぱりこれってヘンですよね」と。
まず「え・・・そんなに弾いたことないからわかんない(驚)」と言われたのですが(笑)、実際やってみると、「たしかに姿勢によってはものすごい負荷が膝にかかるねえ~」ということになりました。

重心を移すことが、必ずしも体を左右に動かすということではなく、今日なんとなく得た感覚もどちらかというと、「お尻や腰や腹筋の緊張&弛緩」という感じなので、見た目にはたぶんあまり変わらないのかな、と思います。

松本さんが「僕は、ピアノ弾いてるせいか、座った姿勢でのバランスはいいんですよ。電車とかでもよろけない(笑)」とおっしゃってました。
そうか・・・私、立っている姿勢よりも座ってるほうがアヤシイですもん。すぐ電車でも横揺れしますから(笑)。

年齢が上がれば上がるほど無理はできません。
もう四十肩もないのだから、右方向へも楽に体を使っていこうと思います。


ブラP五レッスン

2010年03月25日 22時45分03秒 | レッスン&セミナー
ブラームスピアノ五重奏第1楽章、ピアノ(のみ)を初めてみていただきました。

以前アマチュア仲間でやったことあるとはいえ、何年ぶり?約4年ぶり?・・・
3月に入ってから思い出すべくゆっくりボチボチやってきましたけど、それなりに長さあるんですよ、これが。・・・でピアノパートお休みはあんまりないし、私にとっては易しくもない。

ここ二日ほど集中的にやって、とりあえず止まらずだいたい暗譜~な感じで弾けるくらいにはしたつもりでしたが・・・・


「う~~~ん、なんだろう・・・不思議と説得力があるからたぶん終わりまでいっちゃうと思うんだけど(弦楽器のメンバーも巧いひとばかりだし)、それだと<ピアニストと仲間>たち、って感じになってしまうと思うよ。相手がなにをやっているかをよくわかって、自分も流れをつくるようにするとアンサンブルの楽しさが出てくると思うんだけど」

ということで、まずは冒頭(これはバイオリン&チェロ&ピアノのユニゾン)をやってみましょう。バイオリンも弾ける師匠が弾くまねをしてくださるということで、「これはファーストバイオリンに合わせるのですね」と確認して出たわけですが・・・

「(自分が)合図しちゃってるよ(笑)」

・・・・う~ん。また私の悪いクセが。どうしてもやっちゃうんですね。伴奏だろ、オマエなときも、ついやってることがあるようです(殴)。
どうも弦の「音のでるタイミング」には慣れません。弓が動くと同時に音が聴こえるとも限りませんし。
それと今回も含めよく注意されるのは、「(弦が)アクセントや大きい音を出す前によくある間」。移弦の際の間なんかもありますけど、どなたからもレッスンでほぼ言われます(・・学習しろよ~ということですね・・・汗)。

ほかは「全体のテンポの見直し」「ほかの楽器の譜面の確認」「フレーズをつないでいくための各音の方向性」「ブラームスの特徴をふまえたフレーズ感」などなど。

アンサンブルにしても、ブラームスの音楽にしても、教えていただかないと気づかないことわからないこと、実に実にたくさんです。
こういうレッスンの前提は「譜面どおり間違わずちゃんと弾けること」「楽譜は頭に入っていること」ですね(汗)。
それと、もうひとつ思うのは、伴奏にしろアンサンブルにしろ、ピアノパートが必ずしも「両手でセット」というわけでなく、ふたつのパートをたまたまピアノが受け持っているだけ、という場合も多々あるので、できれば、片手ずつバラバラで暗譜できているとさらによろしいですね・・・・と思いつつ、メッタにできませんが。


あ、もひとつ言われたこと思い出しました・・
「クレシェンドとデクレシェンドがセットになってるところでは、クレッシェンドでいきっぱなしにしない」(爆)。



チェンバロレッスン

2010年02月16日 20時23分09秒 | レッスン&セミナー
チェンバロのレッスンに行ってきました。

4月末なんですが、某所にて師匠とのジョイントコンサートの予定。その練習をそろそろやらないといけません(・・・がその前にショパンがある・・・汗)。

「あのね、今度のコンサート、チェンバロの調律でやろうと思うの。いい?」
・・・私は基本的にイイ人なので、いきなり文句はいいませんし、平均律でやらないことについてどのこの言える知識もなにもありません。ええ、結構でございますとも。
「ほんとに?415Hzなんだけど・・・半音低いのよ」
・・・あの・・・今なんと?・・・半音ですかっ

絶対音感かだいたい音感かわかりませんが、私にも基準値というものがありまして、ドを弾いてるのにシが鳴る、という事態に耐えられるのかどうか・・・

師匠いわく「私の耳はもともとモダンのピッチだったのだけど、古楽をやり始めて半音低くなり、でも今は他の楽器との関係もあるからまた戻しているのだけれど・・・。いきなり半音低くなると頭ヘンになるわよ。いい?」

・・・いいもなにもですね。チェンバロとはこんな楽器だ、聴きなれたバッハの曲もバロックピッチだとこういう響きなんですよ、というコンサートでしたら、いたし方ありません。
本番は目を手か鍵盤に固定してしのぐしかないんですかね?うちでの練習はキーボードを半音トランスポーズしてやってみるとして。
それよりもなによりも、レッスンの時の楽器を半音低くしてください、お願いです(涙)。


これだけ大騒ぎして意外になんともないかもしれないんですが、もしそうだったら、絶対音感がゆるかった事実に感謝しなければなりません。


ところでみーママさまのブログにタイムリーといいますが、ちょうど昔のピッチについてのお話がありました。
みーママさまのブログ友達の方が、モーツァルトK545(原調ハ長調)について実験されたのですね。絶対音感がない人、あるいは相対音感程度ならある人10人が対象。変ニ長調、ロ長調、ハ長調と聴いてもらって、どれがいちばんぴったりくるか、というものですが、これがロ長調が一番人気だったもよう。
調によって特徴があるのかどうか雰囲気が変わるかどうかということについては、平均律のモダンピアノにおいては意見の分かれるところではありますけど、まあ半音高いとか低いというだけでも十分ニュアンスの違いは出てくるでしょうね。
たかが音の高さ、されど音の高さ。脳天から突き抜けるような声で告白されるのと、シブイ声で同じこと言われるのとでは、ちっとは・・いやかなり・・・いや絶対違うと思いますね。・・・あ、失礼、つい自分の世界に(殴)。


聞き比べの被験者になら喜んでなりますけど、弾き比べはできればやりたくないですね。しかし、チェンバロ弾きのはしくれとしてはひとつの試練でありましょう。

さてどうやって練習したものか・・・。



ショパンプレリュード レッスン

2010年02月12日 22時23分47秒 | レッスン&セミナー
午前中は、少し前に知り合った方(ピアノ関係)のお宅に転妻よしこさんと伺って、とても楽しいひとときを過ごしました。
出身大学は違うのですけど、ピアノサークルがらみで話の合う部分もあり、集合住宅でのピアノ事情などでも盛り上がり、2時近くまでお邪魔してしまいました。

帰ってから夕飯の用意をし、5時半から松本氏のレッスン。

「ショパン(その後)どうですか?」といわれ、「そうですね・・・はい・・まあ」みたいな冴えない返事しかできず(汗)。
プレリュードのレッスンに入る前に、チェロソナタの疑問部分を質問。やっぱりなにかとややこしい曲のようで(特に1&4楽章)、ほんとはちゃんと何回かに分けてみていただかないといけないのだろうなあ・・と思いつつも、時間がないのでポイントだけを。

プレリュードは「暗譜してますよね」と楽譜とられちゃいましたけど、下にもうひとつコピー譜持ってるもんね(殴)、「すみません、まだ完全じゃないのでコピー置いて弾きます」と始めましたけど、やっぱり暗譜はまだアヤシイです。
21~24番を続けて弾きまして、「だいぶ弾けるようになりましたね。22はいいんじゃないですか」ということでした。
24は、左手の弾きかたのチェック。重心の持って行き方、手と指の回転伸展方向を細かくやりましたけど、何回かに一回自分でも納得いく瞬間があって、それが身につけばなんとか間に合うかも、というところでしょうか?
24に関しては、あと、右手の長いフレーズの作り方、肩から入るような弾きかた、など。

21と23はスラーでいちいち切れないような、いや切れているんだけど切れ目を感じさせずにずーっと続いていくフレーズ感、呼吸の仕方を、横の師匠と一緒に呼吸しながら弾いていきましたけど、いやもう大変。呼吸のタイミングが合わなくてヘンなところで慌てて息するとバレますから(笑)。なんていうんですかね、水泳で息継ぎに失敗して慌てて水から顔だして「ハッ」と吸ったまま溺れる・・って感じ。

あとは、「ショパン独特の語法ってあるよね~」ということを、楽譜みたり、いろいろ弾いてくださったりしながら、雑談交じりに伺いました。
リサイタルやコンサートでここのところずーっとショパンを弾いておられて、つい最近も、ソナタ3番・幻想ポロネーズ・マズルカ作品59・舟歌のプログラムでコンサートされていたので、まさにショパン現役真っ最中。
24番の話のときでも、スケルツォの1番とか3番ソナタのフィナーレの冒頭を弾いてくださるので、迫力に飛ばされそうでした(笑)。冒頭だけでなくてできればもうちょっと弾いてくれないかな~・・・みたいな。


今日だけかもしれませんけど、ショパン、これを機会にまじでやってみるか・・・みたいな気持ちになりました。
「21番とか23番とか、私の中にはない要素ですもんねえ・・・。なんか似合わない服着せられてる感じもする・・」と言って笑ってしまったんですけど。好きは好きなんですけど、まずはこういう曲を弾く技術を持ち合わせてない。
「こういう曲弾くのは初めてだよねえ。簡単そうで実はすごく難しい、というタイプ。でも、だんだん身についてくるよ、たぶん。こういうものをやっていったら、またベートーヴェンなどを弾くときにも別のものが見えてくるかも」とも言われたので、せっかくの機会、とりあえずあと2週間集中してやってみたいと思います。


たぶん、ノクターンなんかを何曲かやってみるといいんだろうなあ・・と。
以前は、どの作曲家でも緩徐楽章系でだいたい引っかかって「なんか違う」といわれてたんですけど、今日はプレリュード21番を弾いてたら「なんかベートーヴェンの11番の2楽章を弾いてる姿を思い出した」と言われました(笑)。つまり・・まだ緩い曲ひとまとめ状態。
・・・難しいです・・・
ここで粘って風穴を開けたいとこです。ちょっと前向きになってきた(笑)。
緩い曲ではありませんけど、ポロ5とかいつか習ってみたいもんです・・・・思うのはタダなんで(逃)。


ショパンチェロソナタ 第4楽章

2010年01月28日 14時41分38秒 | レッスン&セミナー
昨夜は、チェロのM先生のレッスン(友人の伴奏者として)。


なんと20時半からで、終ったのは22時前。
私は夜寝るのは遅いほうですけど(というより一定していない・・0~3時の間)、夜ピアノを弾くのは苦手で、こんな遅い時間に弾くことはないです。集中続きません。プロの演奏家にはなれないですねえ(笑)。
朝はたぶん6時くらいからOKで、寝起きでも弾けるんですけど、午後すぎて一日のオリがたまってくると、接続が悪くなります。・・重たくなったパソコンかっ!?って話ですけど(笑)。

それはともかく、M先生のレッスンはひさしぶり・・・えっと10月以来くらいでした。
楽譜はヘンレ版なんですけど、どうもチェロパートとピアノパートの連絡が悪く、片方に書いてあることが一方にないのはよくあるとしても、片方と真逆のことが片方に書いてあることも。わざとそう書いてあるかもしれませんけど、それではどうもヘン・・な箇所が多数。
そういうところを詰めていく過程で、「私が弾くから、伴奏をまず楽譜どおりにクレッシェンドしてみてください」「・・なんかヘンなので、次はデクレシェンドにしてみてください」「・・やっぱり落ち着かないので、pのところをfにしてみてください」とさまざまなバージョンで伴奏をつけるよう指示され、夜ピアノの苦手な私には試練(笑)。
それでなくても、まだギリギリ状態で弾いているので、テンポ上げられたり揺らされたりするとアワアワ・・。そんなことでは伴奏者はいけないのですけど(汗)。

「ここの音はやわらかく、バスは出すぎず、ここはぺザンテで」と、一気にいろいろな注文がつきますので、それどおり弾くだけでも大変ですけど、全部覚えておかなければならないのがまた大変。チェロのほうはこれまでたぶん何回かレッスン受けてるはずですけど、伴奏はだいたい一発レッスンみたいなことが多いので、「たぶん練習すればできる・・と思います」ではダメなんですよね。このあたりが、何ヶ月もかけてソロ曲をピカピカに仕上げていくのと違うキツさです。
伴奏のレッスンを受けるたびに「もっとピアノ上手くなって、引き出しも増やしたい」と思います(笑)。まずは演奏に余裕がないと話にならないので。

M先生が弾かれると、有無を言わさず「ぐ~」っとこちらも引っ張っていかれ、合わせるとか合わないとかそういうことではなく、磁石のごとく「(伴奏)ピタッとつけさせられる」ので、この「音の力」ってなんなんだ・・といつもあっけにとられます。
友人も(私がいうのもなんなんですけど)ここのところ腕を上げてきて、「いい音だなあ」と思わず気をとられることも多くなってきてますし。・・・私もがんばろっと。


自分でもいったい何屋だよ・・・と思うのですけど、チェンバロ、ピアノ、アンサンブルとできるうちにやれたら、と。
練習しなければならないので楽しいばかりでもないのですけど、「こんなことをやる時間があるだけ幸せと思えっ!」ってことですね。



チェンバロレッスン

2010年01月26日 23時07分53秒 | レッスン&セミナー
今週は、合わせ&レッスン週間です(笑)。
本日はチェンバロ。

チェンバロは12月6日以降いっさい弾いていないもので、カンを取り戻すのにしばしかかりました。
・・ですが、以前に比べるとトリル入るようになったな~、鍵盤離れも良くなったかな~、と思います。今日はたまたま楽器の調子が良かっただけなのかもしれませんが。
今日みていただいたのは、クリスチャン・バッハの連弾曲。
「アーティキュレットを入れてきなさい」といわれてましたけど、これが自分としてはやったつもりでも、ぜーんぜんでした(汗)。
私が「これくらいでよかろう」と思っていたところは細かく細かく入れられ、「ここはチマチマ」と思っていたところは「いい加減な感じで」ということで。
これってチェンバロだからこうなのか、そもそもバロック曲についてわかってないのか・・・と疑問。
昨年はずーっとフランスものをやっていたので、その感覚の違いもあるのかな・・と思ったりもしました。

これをレッスンで1時間少しやったあと、宿題がソロ2曲、連弾がさらに2曲決まりました(締め切りは4月末・・大汗)。
そのうちのバッハの連弾曲のひとつ・・・・「付点のリズムは三連符で」と注釈あり。
・・・ヲイ・・昨日のショパンと同じ状態なのに、三連符でまとめてよい・・と。バッハ寛大なり(笑)。ショパンは・・ダメすか?


今日はこれで終わりかな?・・と思っていたら、「数字付きやってみましょう」とのこと。
よくバロックの楽譜にある、バスの上に6とか4とかちっちゃい数字が踊ってるアレですね。
実習自体は初回なのでそう難しくはなかったのですけど、「これを歌いながら数字みて伴奏してみて」と出された楽譜のタイトルが・・・Geld。
Geldは金、キンじゃなくてカネですね。キンはGoldですから。
さすがに「ドイツ語で歌いながら」ではなく、ラ~とかドレミでよかったのですけど、先生わかってて出されたのかな?・・突っ込もうにも突っ込めず。
帰ってからなんとなく歌詞を見てみたのですけど、どうも「お金を稼ぐのは大事だよ。お金があればなんとかなるもんです。仕事の技術を身に着けず、他人にものをねだってばかり・・こういう人間が一番困りもん」みたいなことが書いてあるような気がしてなりません(爆)。
原文をここに書くと、私のドイツ語力のひどさがバレバレなので、さすがにカンベンですけど(それと、ウムラウトが出せない・・)、どこから持ってきた歌ですか?これ。

ちなみに(数字付き)通奏低音の書きかたはドイツとフランスでは違うそうな・・。



4月末締め切りの宿題曲の演奏については、もう少したったら具体的にご案内できると思います。お楽しみに!
・・・(といちおう言っておいて)・・・・ショパンから2ヶ月しかないじゃないですかっ!そのほかにもいろいろ抱えてまして(ゼーゼー)・・・・








ショパンプレリュード レッスン

2010年01月21日 20時45分50秒 | レッスン&セミナー
ピアノ(応用課程?)レッスンを受けてまいりました。

前回は11月にベートーヴェンをみていただいたのですが、これは珍しく9月10月11月と連続3回レッスンでした。
「仮装さん今日なに弾くの?」ときかれて「ショパンのプレリュード21~24です」と答えましたところ、なんだかもひとつな反応?・・と思っていましたら、はたして「ショパンはだいたい弾いてきているんだけど、プレリュードだけはなんだかよくわからない気がしてさけてきたんだよねえ」と。
・・・そうなのか・・よくわからないと言えばよくわからないが・・・
「12月まではベートーヴェンその他にかかりきりで、これを弾き始めたのは年明けてからなので、どうか忍耐で(笑)お願いします」とめったにしない言い訳してから弾き始めたのですけど、だってねえ・・24番の3度の下降がなんとか弾けるようになったの今日の午前ですよ(汗)。

24番の最後の「レ・レ・レ」の3個目をなぜか思いっきりはずしてしまい、先生も私も大笑い。
「・・惜しいっ(爆)。いや、でもこれ怖いよ。コンサートの最後にこれ弾いてはずしたくないよねえ。鍵盤に指置いたまま弾けば外れないだろうけど、やっぱりこういう音はアクションつくし、そしたら外れやすくなるし・・・コワイなあ、これ。
年明けてから弾いてこれくらいいけばいいじゃないですか?(・・そりゃもう手が震えるほど練習しましたから・・)で、本番は?来月末?すぐじゃないですか(笑)」

私としては「やっと音が並んで曲らしくなった」という段階だったのですけど、「なんだかベートーヴェンみたいだねえ。きちっと弾きすぎなんじゃない?」ということで、
テンポ上げて長いフレーズをスムーズにやわらかく歌えるようにとか、ペダルをじわっと踏むとかいう高等なことを指導されたあと、「24番は、アパッショナートだよね。いつものヤツはどこ行きました?(笑)」ということで、(細かいことは置いといて)通常のテンポでぐわ~っと弾かされました。いっぺんで髪バラバラ&汗ドッ~。・・・曲にしてから持ってこい、ということなんでしょうね、早い話。
でも、まあなんとかおっしゃることは理解できたし、なんとかついてはいけたと思うので、頑張って練習しててよかった(涙)。
あと3週間後にもう1回みてもらえると思うので、練習あるのみ。



来月弾くもう1曲、ショパンのチェロソナタ3&4楽章は今日はみてもらわなかったのですが、出かける前に師匠のCDを聴いてから行ったのです。
そしたら、4楽章が速いというか、鼻血でそうな興奮度というか(驚)。そのあとデュプレ&バレンボイムのを聴いたら、テンポ遅めで細かいニュアンスが聴こえていいことはいいのですが、何かをあきらめた夫婦みたいな(殴)テンションの低さも感じました。
で、師匠に「なんかすごく速くて興奮モノだったのですけど、あれはなぜ?」みたいなことを伺ってみたのです。するとどうも「2分の2拍子」という捉え方に関係あるようで、「ああそういわれればなるほど4拍子ではなかった・・」ということで、テンポを上げるかどうかはまた別問題として2拍子であるということについてはもう1回見直す必要がある・・と思いました。
チェロとはまだ合わせてないので(来週月曜に延期)、どんな感じかわかりませんが・・・。



来週はほとんど毎日なんらかの用事が入っているんですが、なんとか時間を作ってすすめていかねば(喝)。







指導者講座 ブルグの巻

2009年12月21日 21時26分44秒 | レッスン&セミナー
6月、9月と行われたS先生による指導者向けのセミナー、第3回(最終回)に行ってまいりました。

本日は「ブルグミュラー25の練習曲 徹底研究」。
ブルグミュラーについては、娘がちょろっと弾いただけで別に私自身が弾くでなし、特に教えるでもなし・・ということでそう熱烈な興味もなかったのですが、大変おもしろく拝聴いたしました。

まずは、かなり以前、某ピアノ雑誌誌上で行われた、ある先生による痛烈なブルグミュラー批判の内容が紹介されました。
かいつまんで言いますと「ロマン派のなかでは二流としか思えない作曲家、ブルグミュラーなどに大量の時間を費やしている日本のピアノ教育というものはいかがなものか」ということです。
その<ある先生>の主張されるところは、「ピアノ教育は最初から四期(バロック、古典、ロマン、近現代)というものをバランスよく行っていくべきであり、日本のようにバイエル中心に古典をやって、その後ようやくいろいろな国や時代のものに手をつけるのはどうなのか」ということのようです。
現在では「バイエルだけ」という先生は少ないと思いますし、むしろ使われる先生のほうが少ないのではないかと思えるような状況ですけれど、そのころはまだまだバイエルが王道だった時代で、ブルグミュラーもまた「鉄板」だったのだと思います。
現在では、バイエルはなんとなく影が薄くなりましたが、ブルグのほうはまだまだ「鉄板」健在!・・・それはなぜか?というわけです。

まずは、ブルグ大好きな子(人)が多いんですね。
タイトルがついている、ドイツ音楽だけどちょっとおしゃれ、25曲の難易度が少しずつ上がる、ロマン派といっても機能和声(Ⅰ、Ⅳ、Ⅴ)が多くわかりやすい、さまざまな調性で書かれている、・・・という理由があるようです。
その<ある先生>は「シューマンのユーゲントなどを使うほうがよほどよい」という考えでいらしたようなのですけど、ユーゲントはやっぱりシューマンだけあって、教えるほうにとっても「なかなか・・」だと思います。ざっと弾いてみるとわかることなんですけど、タイトルもわかるようなわからないような、和声もお好きな方にはたまらないかもしれないけど、嫌な方にはガマンならないかもしれない(殴)。チャイコフスキーにも子ども向けの曲集がありますが、やっぱりチャイコ臭(愁?)がぷんぷんします(笑)。全曲弾き通すころはおなかいっぱい・・です、少なくとも私は(逃)。
それからいくと、やっぱりブルグは弾きやすい教材だとは思うのですが、同じような理由で、今でも少なくとも日本では愛されている教材のようです。

それにしても、今はさまざまな版がでていることに驚きました。
「ウィーン原典版」があって、それは私たちの耳になじんだ全音版(元となっているのはペータース版)とはまるでアーティキュレーションが違っている、ということはmiwako先生に伺って私も知っていたのですが、そのウィーン原典版をもとにした校訂版が音楽之友社から出ていて、校訂者が春畑セロリ先生であり、それはありがたいことに600円である(笑)・・ということを知りました。
また、カワイからは和声のアナリーゼつきの版が出ており、さらにショパンからはコードネームつきのものが出ているそうです。
ついでを言うと、ソナチネアルバムも全音から今井顕先生の校訂版(原典版に拠ったもの)が出ているそうです(旧版は今も存在します)。

こういうことがあるので、
コンクールのときは版指定はせず、指導者の方針にまかせる、
ただし、審査員はよく勉強をしておく、
また子どもたちには「ほかの弾き方もある」という情報を与えて、コンクールなどで違う演奏に接したときにパニックにならないようにしておく、
といったお話もありました。

そのあとブルグミュラー25の練習曲、1曲1曲について時間の許す限り解説。
スタッカートのマル点と、縦棒(一般的にはこちらのほうが鋭いといわれています)の違いについてとか、
アラベスクの離鍵練習方法だとか、
なるほど~なお話もございました。

本筋からは少し外れますが、某ステップでは「演奏する子どもが、その曲について自分で調べたことを解説してから演奏する」という試みがあったそうで、これは大変おもしろかった、演奏も一味違った・・・ということも伺いました。


なにか差し迫った目的があって参加したセミナーだったわけではないのですけど、3回出席してみて、とても勉強になりました。
S先生、ありがとうございました。