大麦小麦 ビアカフェDAYS

長野県・八ヶ岳のふもとから送る、カフェの気取らない日常

豆煮込みに白カレー、シュークルートも!

2020-11-14 01:49:00 | 大麦小麦とは





冬ってさ、やっぱり煮込みばっかりになるよね。
カレーは基本煮込んでるし、パスタも煮込み風ソースだし、メインランチや夜メニューでも煮込み煮込み煮込み。。。
おまけに自宅でも土鍋で煮込みを。大根、豚バラ、長ネギ、生姜を塩と酒粕で。
または白米、大根、ニンニク、きのこ、トマトジュースなんかを炊いてます。

長野県は半年ストーブたいてる。すなわち、半年冬だってこと。
温かいもの食べて免疫力をあげましょう♫


☆11/13(金)〜17(火)までのランチメニュー☆

◎塩豚と地元新豆のハーブ煮込み

◎冬の菜園ソースパスタ

◎チキンのホワイトカレー

◎スコーンセット




塩豚と、原村豆っ娘枝美ちゃんのキドニー豆、白インゲン豆、花豆をハーブきかせて煮込んでます。
お肉むっちり!お豆ほっこり!
ごはんも宮坂ファームさんの新米。何かとお世話になってる〜




こむぎは根菜が大好きで、ごぼう、れんこん、大根、里芋、さつまいもなんかをトマトソースで煮込みまして、パスタにからめ。
あっさりとしみじみ系ですよ。


トップ写真は、ホワイトカレー大盛り。
もう何年も作り続けてるオリジナルレシピです。
辛味少なめ、アジアンチック。でもカレーを食べた気になるそうよ。





夜メニューには、ザワークラウトとジュニパーベリーで煮込んだシュークルートをお出ししてます。
もう18年以上、季節メニューにしてるなあ、、、
この一皿は、どんなビールにもワインにも合いそうです。



とうとうシビアな決定事項である、店コンセプト立てについて。
ここにそのお店の原点や哲学がないときっと成り立たなかったでしょう。

2002年の開店までをつづるちょい連載コラムです。

〈大麦小麦 Early Days〉
第4話「ビアカフェにしちゃう?」

さて、物件が決まり大家さんや不動産屋さんとの契約が終わりました。
2002年初頭あたり。
しかし内装、外装、設備的なものを決める前に、順番でものがあるでしょう、順番が!
なんとなーく、こんな洋風な店、みたいイメージだけあっても、人には伝わらないものです。


現代はインターネットやメディアありきの社会。
個人個人が対象とするものがはっきりしていて、その理解度も大変に冴えてるように見受けられます。
自分さえわかればいい、と言うより、不特定多数の立場になったらどうか??とかっていうスタンスで意見を言う方もたくさんいらっしゃる。
けれど、経てしてその考え方は、凡庸なキャパシティを打破できない感じもしますね。

Mさんもこむぎも、流行のものは大嫌い、愛嬌作れない、媚が売れない、など、安易に生きてなるものか!なんて感じでずっと20代を過ごしていたよう笑笑苦笑苦笑

そんな人間が、人様からお金をもらえるのか???
こむぎは料理修行、店修行をもっとしてから開店したかったこともあり、不安もかなりたくさんありました。
しかしMさんの「2人ができることをすれば良いんだよ」の名言により、ふわあーっと乗っちゃいましたが、

いやしかし、具体的にどうすんだ??
料理、ドリンク、内装、外装、値段設定、どんな人に来てもらいたいのか?
などなど、具体化しなければお客様には伝わりません。

例えば、イタリアンやフレンチ、創作居酒屋やライブハウス出身の方なんかは、このスキルを活かして、自分の色を、なんてなるでしょうが、
私達には、ジャンルで分けて店をはじめるような、そんな強いコンセプトが無かったんですね。

こむぎはデザイン学科出身だったこともあり、伝達の大事さや双方が気にいる、分かち合えることを簡潔に形にしないと成功は無いな、と思っていました。
なんでもリアルに脳内で映像が作れる、口コミで伝わる、などということです。
しかし、それには私達はまだまだ勉強が少な過ぎたんですよねえ。。。

なんとなくMさんは、イギリス大好きでティータイム文化が見えるようなティーハウス、なんてイメージはあったようですが、ティーハウスの売り上げで2人生活するには、いちにち60人以上ものお客様に来ていただかなくてはなりません。
こんな長野県の地方では到底無理な話です。
こむぎは、ティーハウスや喫茶店だと女性ばかりのお客様で、偏ったイメージにならないか、なんてことも危惧。
しかしもう家賃は発生します。
 
「できることをやればいい、の次は、できることを具体的に、早急にコンセプトを立てよう」
と話していたある日、こむぎが東京に帰省した際、親友が連れて行ってくれた店に、今に繋がる大ヒントに出会ったのでした‼︎

そのお店は、南新宿、代々木の『タンネ』さん!
ドイツビールや海外ビールをたくさん置いていて、
種類がたくさんあり、みな美味しく、

「海外のいろんなビールを置くことで、男性やお茶だけでなく飲みに来たい人、それに伴うお料理なんかも提供できる!」

なんて閃いたのでした。
ワインを置くお店はたくさんありましたが、その頃はまだビアカフェ、ビアパブは珍しかったのです。
(もちろん、地ビール、クラフトビールなんてのはその町以外では飲めなかった)
しかもビールって楽しい。いい具合にチープでとっつきやすいと思ったんですね。

早速、Mさんにこのアイデアを話したかったけど、

よく考えたらMさんは「ビールにがぁい、、、炭酸のめなぁい、、」
なんて言っててビールは苦手なようだったなあと。

しかし人は変わるものです。
色々飲んでみてるうちに、
なんでこんなに変われるのでしょうか??笑笑笑笑笑
いまやMさんビールマニアになってしまいましたとさ笑笑


さて、骨子がこれでなんとなく決まりました。
食事メニューもそこから導き出すことに。
しかし、ビールにだけ頼っていると、車社会ですから飲まない方もいらっしゃるし、
ランチメニューも充実させる必要がありました。

開店準備は設備工事や買い物だけでは無かったんですよね〜〜
開店まで、Mさんのアイデアで、お互いの自宅で「料理の試作して講評する」って時間を毎週もうけました。
そうすると、出るわ出るわ、わけのわからないメニューが‼︎
粗利、純利益、計算しても全く利益が出ないし、しかも手間がかかるメニューばかり。

しかし、この週一試作期間と、世界のビール提供という作戦がかなり私達を救ってくれましたね。
 
そこから、
「世界のビールと手作りデザート=大麦小麦」
という18年経っても揺るぎないコンセプトが出来上がったのでした‼︎

イギリスの田舎風の小屋にしたい←「これは俺の世界ですね」と言ったK田さんとの出会いは次回に。
(続く)







開店当初のメニュー。
あまりにも安易なメニューばかりで、よくみなさん通って来てくれたものです!


(2002年の開店当初は、311もコロナなども全く想像していませんでした。
翻弄されながら、なんとかいま、生き延びております。これからもよろしくお願いします!こむぎ)

















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