てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

居乍らにして世界の美術館巡り

2011-02-15 20:55:00 | 舞台、ライブ
 やれプライバシーの侵害だ、肖像権の問題だなど、何かと物議を醸したGoogle ストリートビューだが、とうとう南極大陸まで制覇した。この先どこまで進出していくのかと刮目していたら、今度は世界のミュージアムまでハイジャックし始めた。

 Google Art Projectの一環で、世界を代表する9カ国17の美術館と提携、400人以上の画家やアーティストによる1,000以上の作品を無料で公開、名画鑑賞が出来るようになった。公式サイトはこちら


 現在網羅している17美術館のうち、これまでに実際に足を運んだのはメトロポリタン美術館(米国)とウフィッツィ美術館(イタリア)だけである。
 この目で実物を鑑賞するのとは比ぶべくもないが、居乍らにして世界の美術館巡りができ、しかも高解像度技法で質感までリアルに鑑賞できるのは素晴らしいの一語に尽きる。

 ストリートビューと同様、賛否両論あるプロジェクトだとは思うし、鑑賞する側からは結構なことこの上ないのだが、アーティスト達の意見も気になるところ。またこのプロジェクトに参加した美術館関係者の太っ腹には敬意を表する。

 かつてメトロポリタン美術館を訪ねた際にも、あまりの大らかさに感じ入った。警備員は随所にいるが何のとがめもない。好きな絵の前でキャンバスを広げデッサンをする人もいる。ノートに熱心にびっしりとメモをとる人も見かける。先生に引率され、説明を受ける子供達の一団もあちこちで見受けられた。ストロボさえ使わなければ館内撮影もOKで、日本の展覧会では考えられない。

【プロジェクトに参加の17美術館】

* メトロポリタン美術館-米国
* ニューヨーク近代美術館-米国
* フリーア美術館-米国
* フリックコレクション-米国
* アルテ ナショナルギャラリー(旧国立美術館)-ドイツ
* 絵画館-ドイツ
* カンパ美術館-チェコ
* ソフィア王妃美術館(ソフィア王妃芸術センター内)-スペイン
* ティッセン=ボルネミッサ美術館-スペイン
* ナショナルギャラリー -英国
* テート・ブリテン-英国
* ヴェルサイユ宮殿-フランス
* アムステルダム国立美術館-オランダ
* ゴッホ美術館-オランダ
* エルミタージュ美術館-ロシア
* 国立トレチャコフ美術館-ロシア
* ウフィッツィ美術館-イタリア
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする