国の特別会計の資産から負債を差し引いた剰余金、積立金、即ち“国の
貯金・預金”がその財源となっている。国債や地方や他に貸し付けた利息等が
積み立てられて 剰余金 となったものである。それが50兆円~100兆円もあ
り、勿論、年金等、使途は決まっている。だが当面、眠ったままの 剰余金 を有
効に使おうという訳である。それが今回の定額給付金の支給される原資であ
る。元々、この定額給付金の原資(利息等の積立金、剰余金=国の貯金)を生
み出す元金は私達、国民が国に支払った“税金”である。従って国民に支給す
るという、受け取る側(特に高齢者)に国から ただ(無料)で、“あげる、やる”、
という支給の様に見えるのに違和感を覚える。元々、剰余金(埋蔵金)を生み
出す原資は私達の“税金”である。だから権利として堂々と受け取るべきであ
る。何も仏壇に供えて有難がる必要はない。恰も政府が、“ただ(無料)、であ
げた様な錯覚を起こさせてはバラマキ、人気取り、と揶揄されても致し方がな
い。あの“有難がる”高齢者をテレビで視聴する限り政府・与党の狙いは十分、
達成された、と変な実感を持った。識者は口に出して言わないまでも、そう思っ
たに違いない。しかも給付金を“お祝儀袋”に入れて支給する光景は、どう見て
も納得できない。お上(かみ)から、“お祝儀”として、ただ、で上げますよ、だか
ら“有難がたがりなさい”という様な意味に視えて、どうしても解せない。当然の
権利として堂々と受け取るべきものである。その意味や意義を、親子、孫、親
戚等々は、高齢者、祖父母に、よく分かる様に説明すべきである。まあ、避が
み根性かなあ!・・・
※付記:・・・
●定額給付金支給の為の「財源特例法」が成立!
●定額給付金・・・1人12000円、18歳以下と65歳以上は8000円割増20000円。
●年齢や住所などの基準日は2月1日現在、市区町村から郵送で送られる申
請書に、振込先銀行口座などを指定、記載し、返送すれば、数日後に振り
込まれる。申請書の返送には、原則、運転免許証のコピーや、通帳などのコ
ピーなどを添付することになっている。
●窓口でも直接、現金受領ができる。
●申請は世帯ごと世帯主が申請する。世帯主の口座にまとめて入金される。
●国内在住の外国人についても、原則一律に対象とされる。
●住所不定の方、やホームレスも申請すれば認められる。詳細は市区町村窓
口で問い合わせたらよい。
■定額給付金に纏わる諸々の雑言
▲赤字国債発行と同じ
▲財源は埋蔵金(特別会計の剰余金)だから“税金”そのもの。
▲国の資産であるから取り崩すのは国債の発行と会計上は同義。
▲国のバランスシートでは、資産10兆円、負債7兆円、その差額が3兆円と
すると、これから積立金を1兆円取り崩して景気対策に使うと、資産は9兆円
に減り、負債を一定とすると資産負債差額は2兆円となる。
▲国債の発行を避けて、埋蔵金を充てる政策は、国民を欺瞞するものである。
埋蔵金を充てるのでなく国民に国債発行の意図を明確に説明して実施すべ
きだった。
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