率直な感想を述べたいと思う。政権政党として任せられない野党及び脱党・新党組の論調に疑問を呈したいし辟易もした。予想された事ではあるが十年一日の如く同じ論旨論調である。曰く。100パーセント反対、と陳述する。百害あって一利なし、と公言する。苟も選挙で選出された公僕が国民の為にならない百害を政権公約するとは考え難い。プライオリティが本末転倒しているとか、もっと優先すべき最重要な政策があるのではないのか、との論調だったら理解できる。真っ向から完全反対のオンパレードか反論、陳述では視聴者が困惑する。政策争点が年金、税制、医療、社会保障等と全般に及んでの論争を何故しないのか、――国民のアンケートでの結果でも年金が筆頭で「郵政民営化」は4位である。何故に「郵政民営化」一本に絞るのか、国民の切実な問題に耳を貸していない、との反対の論旨である。どの問題一つを取っても国民には切実な問題ばかりである、と言う。・・・自民・公明党以外の野党等の言い分も理解できる、が民主党、社民党、共産党、国民新党、新党日本、大地、無所属等は、どの党も総花的で政策の羅列としか思えない。政策の論点・焦点が、はっきりしない。外交、拉致問題も含めて総花的でありすぎる。マニフェストたる政権公約なるものを掲げるなら最重点政策は、これとこれであるとか、この一点だけは是非、実現したい、とかと示してくれたら判りやすい。今回は、どう観ても考えても「郵政民営化」一本に絞った小泉に勝ち目がある。白か黒か、どっちなのか、との問いかけに分かりやすさを感じる。ある識者は小泉劇場とか小泉マジックに罹った、と表現する。髪を振り乱してのクールビズの出で立ちの演説も功を奏している。好感の持てる演出もボディートークも庶民的で近親感がある。感覚的、ムード的な一面もあるが観ての感じや声質にも大いに左右される。生真面目一本では通用しない等、と知るべきである。先だっての米国の大統領選での先例がある事も承知のはずだ。・・・重要政策課題は郵政民営化以外にも山積しているので他の政策も考えるべきだとの本筋論をいうが、あの無関心層が関心を持ち始めた事を考え合わせるとインセンティブが那辺(奈辺)にあるのかも一考したい、と思うのだが、どうだろうか。政策論議だけでは最早、振り向いてくれない時勢である。・・・
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