世界貿易機構のドーハラウンドのMA米(ミニマムアクセス米)の扱いを、
どうするか、が日本農業の命運を決する。そこで各党の主張を下記に掲げ論
点を整理する。・・・
●自民党・・・わが国は、「多様な農業の共存」の主張を貫き、米の重要性に配
慮して、上限関税の阻止および重要品目の数を確保し、これ以上に米に圧
迫を加えないよう、全力を挙げる
●民主党・・・農業が持つ多面的機能、食糧安全保障の重要性を優先しつつ、
交渉に臨む。戸別所得補償を実施しつつ、農林水産業の維持・発展とWTO
交渉協議とを両立される
●公明党・・・米はわが国にとって最重要農産物の一つであり、輸入枠の拡大
には反対だ。MA米について用途を明確にし、国産米の市場に影響を及ぼさ
ないように対策を講じる
●共産党・・・容認できない。世界の米需給が逼迫しているとき、必要のない米
輸入の拡大を押し付けることはまったく理不尽。輸入機会の最低限の供給と
いうルールを見直すべきだ
●社民党・・・MA米は、毎年77万tも輸入され、汚染米流通や米価下落の原因
となっており、食糧主権からも輸入拡大は認めない。MA米は削減・廃止を
目指し、流通・管理制度を見直す
●国民新党・・・食糧のバイオ燃料利用や自給率50%目標を考慮すれば、輸
出国主導の強者の論理に屈せず、国際的な取り決めを日本が率先して変え
ていく姿勢を保持すべきだ
※付記:・・・
□WTO(世界貿易機関)
□ドーハラウンド(多角的貿易交渉)
□MA米(ミニマムアクセス米)・・・最低輸入機会米。米など重要品目の十分な
数の確保や上限関税阻止と並ぶ焦点となっているのが、<MA米>の扱い
である
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