世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

ブレーク 哀しき風の夾竹桃!

2007年06月27日 | Weblog

夾竹桃の季節がやって来た。ピンク色に優しく垂れ下がり辺り

一面 仄かな匂いで包まれる。あの日も咲いた亜熱帯の風に揺れ

た夾竹桃! その界隈は賑やかに隣接するお花のオンパレー

ド・・・。中でも夾竹桃は群を抜く女王だ! 小さい頃から慣れ親しん

だ薄紅色のそれは祖母の形見の贈り物でもあった。ここ沖縄では

夾竹桃はその賑やかさとは裏腹に忌み嫌われてきた。祖母、曰く、

「あの花はね、グソー花(ぐそうーばは)なのよ、とっちゃーだめ!」

と言われ続けた。――(心の内で囁く)そうか、ここ沖縄では <ぐ

そー> とは ”あの世”の事だ。死んだ人の行く あの世界 の事な

のだ――仄かな匂い漂う夾竹桃はお墓の周りに咲き乱れる、それ

で ぐそー花 と言われたのだが 忌み嫌われてもきた。健気で可憐

な夾竹桃に何の罪があろう?・・・ただお墓の周りに咲いた花という

だけで・・・祖先崇拝の濃い土地柄だけあって儒教思想が生活の

隅々まで浸透した。当初は昇天した御霊を慰める為に亜熱帯の代

表的な花、夾竹桃を捧げたのだが何時しか ”ぐそー花”となり人々

から遠ざけられた。今でもその残滓は言い伝えられ歓迎されない。

所変われば品変わる、 沖縄の地に種族を宿しただけなのに哀れ

な夾竹桃は無言で何の躊躇(ためらい)いもなく今日も風に揺れて

いる。・・・祖母の形見の夾竹桃!・・・ 真顔で言い伝えた言葉の重

みが今でもヒシヒシと脳裏を過(よ)ぎる。その祖母も50年昔の彼

方の人! でも、今でも、ありありと生きる身近な人、夾竹桃の想

い出は祖母の想い出でもあり永久(とわ)に私の心の襞(ひだ)に

刻まれ忘れないであろう!・・・

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