グローバルスタンダードに迎合する必要はない。そのトレンドに乗り遅れ
まい、と もがく 必要もない。WTOもEPAも必要最小限に留めて日本独自の農
水産林業を育成したら よい。天然の、悠久の美しい日本の自然が、見る見る
うちに失われていく寂しさを感じる。寂寥感がする。四季折々の情景は自然か
らの 贈り物 であり、摂理 であり、畏敬の念 を禁じえない。その貴重な贈り物
は営々と築いてきた古人からの重宝な遺産でもある。何故、開発の美名のもと
に破壊しつしていくのか?!・・・理解に苦しむ。元通りにするには数百年という
途方もない歳月を要する。腹元が如何に難しいかが専門家は指摘する。古
来、その自然に育まれて日本人の 情操は陶冶 されてきた。日本の日本らしい
情操が詩歌や文学作品を生み出した。あの兼好法師の「徒然草」も、清少納言
の「枕草子」も、更には 世界最古最大の文学小説「源氏物語」も、そういう日本
の自然の風土から生み出されてきた。日本独自の“わび”や“さび”も、芭蕉の
俳句も情操豊かな風土からの影響で誕生した。・・・その貴重な文化遺産を失
い減少させていいのか、立ち止まって考えてみたい。・・・現在、この地球は滅
亡の一途を辿っている現実にある。地球温暖化の影響で天災地変・人災が、
北極はおろか地球の隅々、至る所で頻発、続発している。その原因の一つがC
O2の排出である。その削減に世界のトップや学者・有識者は提言しているが、
国家ナショナリズムのエゴでラチがあかない。そういう世界の現実に直面してい
るからこそ、日本は独自性を出すべきだ。内向きと言われ様が、日本の自然を
死守する必要がある。<島国>だからこそ、日本の美しさを ガラパゴス諸島
並みに保存し永続させる必要がある。後世の人類の為にも有益である、と思う
からだ。世界最大の消費国、日本は地球の果て 対極から食材を運んで胃袋を
満たしている。フードマイレージが最大でCO2を撒き散らして地球を汚染して
いる。もう、そろそろ、この辺で足を引いて “先祖がえり” を実行に移す時期
だ。日本の美しき天然の自然を守りながら 高品質、高付加価値の高い産物、
食材を生産し、それ相応のリーズナブルな値段(極言すれば 高品質、高付加
価値が高い産物、食材、<安心、安全>が保障され確保されている産物・食材
>には、相応の高い値段)で「地産地消」に努める時期に来た。それが、永続
的に日本が独自に生き延びる道であると思う。『消費者』には、“安心安全”が
確保され その代償として品質の保証されている国産を、育成すべき責務を感
じてほしい。消費者マインド が<国内産を育てる>決め手になる。品質の保証
されない外国産品より“安心・安全”を買う 気概を消費者は生産者と共有すべ
きだと思う。・・・もう一度、極言すると ――「<高い値段>を支払って、<高い
値段>で買って『安心・安全』を確保する自覚、それは<自分の事は自分で守
る>、と言う“自己防衛”に繋がる。間接的には<生産者を育てる>事に繋が
る。補助金だよりの、あるいは 補助金ばらまき、の悪しき悪弊を断ち、税金の
無駄を省く事に繋がる。その省いた税金は「福祉」に使途する。―― となる。
そういう「地産地消」は、世界を荒らしまくっているグローバルスタンダードという
巨大な魔物に対抗する唯一の手段である。何にも優先して取り組むべき、これ
からの為政者、国民(生産者、消費者)の共有すべき事項であると思う。・・・
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