世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

中国では今 何故、儒教 なのか?!

2006年07月20日 | Weblog

北京、上海、その周辺部及びその他の地域で「儒教」が今、静かなブームを呼んでいる。沿岸地域のリッチな富裕層と内陸山間部の貧困層の二極化が拡大しつつあり、その閉塞感が直接間接の原因だと言われている。一部の識者の指摘である。ところが真相の発端は 一人っ子政策 で 子育て・育児 に自信を無くした親が精神的支柱・支えを求めて要請したのが真因だと。親・祖父母、家族が一家揃って「一人の子」に精一杯の愛情を注ぎ、その結果、言う事を聞かない「甘えん坊の子」に育ったのが原因らしい。学校や地域、行政では政策として親の要請に応えて積極的に「儒教=儒学=孔子教」を取り入れ広めているのが現実だと。翻って 温故知新 、他山の石 として己を振り返り「儒学」を紐解いてみる。・・・

『儒 学』・・・孔子の教えを中心として成立した儒家の「実践的倫理思想」とその「教学」の総称。英語では Confucianism 。漢の薫仲舒(とうちゅうじょ)の献策により「国教」となる。爾来、中国の代表的思想となり朝鮮・日本に多大の影響を与え続けた。開祖の孔子(こうし)は「礼」による社会秩序の回復を目的に"書経"の学習によって「先王の道」を知り 実践的徳目 の「仁」を行う事を説いた。

●孟子(もうし)は、この教説を発展させ「仁」「仁義」、「仁義礼智」として捉え発展させた。

○荀子(じゅんし)「性悪説」を説いた。

▲秦の始皇帝の「焚書坑儒」(ふんしょこうじゅ)は、「古文」(こぶん)と「今文」の学派的対立を生んだ。

△漢代の「国教」は"衆経並進"の風を生み「訓詁学」が支配し「漢学」が大成した。

■唐代は「老荘思想」「仏教」に対抗する為、 "儒教"が要請され"韓愈"「原道」が現れた。

□北宋の周敦頣(しゅうとんい)は儒教と道教の宇宙生成論を加味して太極図説を著し「道学」を成立させた。

●程頣・程(こう)兄弟と張載は、道学を発展させ「北宋理学」を構築。南宋の朱子は「道学・理学」を大成させ四書五経の「朱子学」を大成させた。 ※その他、学説が数多、登場するが本旨ではないので割愛する。・・・

『何れにせよ「辛亥革命」(しんがいかくめい)以後は「儒教」は中国知識人によって「封建道徳の支柱」として批判された。』

さて、今日の儒教の広まりを、どう捉えたらいいのか各自の思案の為所である。


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