双方の協議内容が速報された。胡錦濤国家主席が日本人記者団との会
見内容。
▲日中関係・・・訪日は「暖かい春の旅」だ。福田首相とは突っ込んだ意見交換
をしたい。両国の間で問題や対立が生じても心を打ち明け友好を促進すること
だ。特に青少年交流を強化することが最も有効だ。
▲チベット問題・・・今回のダライ・ラマ14世との接触が積極的成果を挙げるこ
とを望む。ダライ・ラマ側が行動で示す事(独立運動と暴力行為扇動の中止)。
▲ギョーザ中毒事件・・・日中が継続協議(調査と協力)。真相解明を望む。食
品の安全問題、長期的メカニズム構築、日中で協議・協力していきたい。
▲ガス田開発問題・・・中国は問題解決に大いに努力し、両国外交当局の協議
は積極的に進展した。双方が受け入れ可能な解決策を見つけ出せると信じて
いる。
▲北京五輪・・・中国だけでなく世界の国民大会だ。特色がありレベルの高い
五輪が開催できると信じている。日本選手が良い成績を挙げられるよう願って
いる。
▲パンダ貸与・・・パンダは友好のシンボル。日本国民の願いと福田首相の関
心に留意して関係部門が検討を急いでいる。・・・(共同通信)・・・
◎以上だが当初の中国のスタンスは変わらない。従来通りの主張の繰り返し
にとどまった、という。出席したダライ・ラマ側はロディ・ギャリ特使の2人。中国
側は中国共産党統一戦線工作部の朱維群副部長の2人。朱副部長らはチベ
ット暴動の中国政府の措置は「社会安定や国家法制、民衆の根本利益を保護
するために完全に正しかった」と強調しチベット政策の正当性を主張した、とい
う。ギャリ特使らは「協議内容をダライ・ラマに伝える」と答えたという。「適当な
時期に再び接触する」ことにも合意した。暴動以降の危機的状況や平和的解
決への提案など亡命政府側の主張には一切、触れていない。実際の協議は平
行線に終わったらしい、と推測さている。胡錦濤国家主席も日本人記者団に
「中国の民族自治制度と政策は中国の実情に合ったもので、この政治制度と
有効な民族政策を引き続き堅持する」と中国の姿勢に変わりない事を強調して
いる。その他、中国各紙の報道も中国政府のチベット亡命政府に対する姿勢
は変わらないことを伝えている。・・・何れにせよ世界の願いは一日も早く双方
が円満な解決策を見出し協力できる態勢を築くことである。チベット文化の容
認、チベットの自治を認める事が円満な解決に繋がる。雪解けの春はもうそこ
まで来ている。そう実感している。・・・
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