グローバリゼーションとも言う。何時頃から「国際化」から→”グローバル化”へと変遷してきたのだろうか?東西冷戦の頃までは「国際化」の呼称が世界のトレンドだった。つまり80年代までだ。冷戦終焉後の90年代から俄かに「グローバル化」がクローズアップされ主流になって来た。有り体に言えば「国境を越えて人、モノ、商品、情報、労働力、サービス、資金、資源が自由に行き交い活性化する状況」になってきた。国家間の規制が緩和され市場をダイナミズムに推進する経済活動の方向に基軸が移ってきた。光の面が出て来た。その反面、世界的経済の熾烈な競争によって国家間及び国内の貧富の差が拡大され表面化してきた。同様な負の状況が自国の歴史、伝統・文化の面でも指摘され、その破壊に繋がりアイデンティティーの喪失の危機に晒される、と此れ又幾多の問題点が主張されてきた。去る2,001年には「イタリアG8サミット」で市民による大規模な”反グローバリズム”デモが展開された。―グローバル化の推進―によって派生する問題の除去・阻止、即ち<社会的格差を根絶しよう>、<環境破壊を阻止しよう>、<伝統文化の破壊を阻止しよう>等が叫ばれ提唱される様になってきた。現在進行中の「グローバリゼーション」は米国を主流とするアメリカ化、国際通貨基金の”ワシントン・コンセンサス”に収斂されている、と指摘され指弾されている。そこで私の考えは『真のグローバル化』は進展する科学技術の成果と経済の正の面を摂取し如何にローカル性を取り入れて国家の独自性を発揮し発展させるか、に懸っている、と考える。
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