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「教科書採択制度」の“採択権”は何処に?

2013年11月17日 | Weblog

これまでの経過はマスメディアで、いろいろと論じられているので割愛する。沖縄県八重山郡の竹富町、与那国町、石垣市の中学校社会科公民の教科書採択が問題になっている。石垣市、与那国町と竹富町の教科書が違う出版社の教科書を使用しているからだ。そのことに鑑み、下村文科相は沖縄県教育委員会に同一の教科書を採択し使用する様、通達した。でも、竹富町教育委員会は“採択権”は<市町村にある>、と難色を示している。因みに「教科書採択制度」における<採択権>は何処にあるのか、法的に紐解いてみよう。・・・
●「教科書採択制度」とは・・・「検定に合格した教科書のなかから、小・中・高等学校で実際に用いるものを選択・決定する制度」とある
■教科書の“採択権”は、どこにあるのか?
◎公立学校では<市町村や都道府県の“教育委員会”にある>
◎国・私立学校では<“校長”にある>
と定められている。さて、貴殿の考えは、どうでしょうか?!・・・

※経緯:沖縄県の竹富町を含む八重山地区(ほかに石垣市、与那国町で構成)で昨年の夏、公民の教科書採択にあたって問題が起きた。ことの発端は昨年8月23日、同地区の「教科書採択地区協議会」が<育鵬社版>の公民教科書を採択するよう答申したことだった。これを受けて、石垣市と与那国町の教育委員会は<育鵬社版>の採択を決めたが、“竹富町教委は採択を拒んだ”。そして<東京書籍版>を選んだ。そこで沖縄県教委の仲介で、<東京書籍版>を採択するよう決めた。ところが、今度は石垣市と与那国町の教育長が「無効」を主張する通知を文部科学省に送った。以来、決着しないままになっている。・・・

※資料:<育鵬社版>の教科書は、憲法をないがしろにするような記述が目立つ。平和主義では、見開き2ページのうち3分の2ほどが“自衛隊に割かれている。主権在民の項目名は「国民主権と天皇」で、見開き2ページのうち3分の2で天皇を扱い、4枚の写真のうち3枚を天皇が占めている。基本的人権の尊重でも、「公共の福祉による制限」と「国民の義務」に比重を置く、と記述されている。護憲派が中心になって「特異でゆがんだ一方的な解釈を刷り込む内容」と批判。第2次世界大戦で地上戦を体験し、平和憲法への思いが強い沖縄県内では、なおさら受け入れがたい気持ちが強い、と。竹富町教委でも「憲法9条の役割がほとんど記述されていない」ことなどが不採択の理由とした。だのに、何故、<育鵬社版>が八重山地区の「教科書採択協議会」で選ばれたのか。・・・政治の介入が発端だ、と、異議を唱えた・・・保守系陣営が先導したとの事である。日本の最南端と最西端に位置する八重山群と与那国である。尖閣諸島問題でも国防上、危機感が募っている。
◎「地方教育行政法」は<“採択権限”が市町村教育委員会>にあると定めている。
◎憲法26条を踏まえて判断することが求められている。


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