日本の政官財、学界、労働界の各代表が2030ビジョンの国家像を描き纏める。4月中に5つの分野で議論し年末を目途に報告書を策定する。・・・挫折した過去の歩みを反省し今度こそ本格的な作業を進めまとめる、としている。爾来の懸案事項である。・・・5つの分科会は以下の通り・・・
●「日本力」・・・日本の強みを生かした国家戦略を考える
●「国際問題」・・・外交や安全保障の戦略を練る
●「価値創造経済モデルの構築」・・・産業政策やイノベーション政策を考える
●「社会構造」・・・少子高齢化や社会保障制度などを扱う
●「統治構造」・・・内閣や国会のあり方を議論する
◎:遅きに失してはいるが中長期の明確な「国家ビジョン」の策定が喫緊に取り組むべき事項であった。つまり、その“国家像”を目指して諸々の政策は策定される。“国家ビジョン”なくして、行き当たりばったりのその場しのぎ政策では独立国家の矜持にもとる。各政党の「綱領」も“国家像=国家ビジョン”の基に策定されるべきである。
※:各分科会は15人~20人で構成する。参院選後は政治家も参加する。運営の総責任は「日本アカデメイヤ」(ウシオ電機の牛尾治朗会長らが共同塾頭を務める政策提言機関)が担う。