あれは,あれで良いのかなPART2

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夏休みが始まりましたが,終わってもまだ1学期です

2005年07月25日 00時05分51秒 | 教育問題
いよいよ夏休みですね。すでにいろいろと楽しい計画を立てている人も多いでしょうし,8月下旬には慌てて宿題を片づけようと青くなる人もいるでしょう。
ただ,9月1日からは2学期というのがこれまでの定番でしたが,最近では学校2学期制の導入により,夏休み明けもまだ1学期という学校が増えてきました。
この学校2学期制について,賛否両論分かれています。

まあ,大学も2学期制ですから,2学期制もありでしょう。

ここで,2学期制のメリット,デメリットをあげてみたいと思います。

メリット
1 授業時間がよけに取れるため,学力向上に役立つ
2 テストの回数が減らせるため,生徒の負担軽減につながる
3 教師の負担が軽減され,より教師の生徒に対する目配りがやりやすくなる


デメリット
1 生徒はテストの回数が減ることで,逆に評価が一発勝負になる
2 夏休み明けもまだ1学期でそこで1学期の期末テストをやることに違和感がある
3 秋休みが必要(1,2学期の切り替えのため)なので,必ずしも授業時間の確保ができない。
4 日本の四季には馴染まない。


他にもいろいろあると思いますが,主なところをあげてみました。
さて,2学期制はどうなのでしょうか。
私は,2学期制は,決して悪いものではなく,使いようによっては有用であると思います。
ただ,なぜ2学期制にするのか,という点について,十分に検討し,そのメリットについて教師内のコンセプトを一致させると共に,保護者に対してもその趣旨を十分説明する必要があると思います。つまり,教師と親との間で,認識の一致をさせる必要があります。

次に,2学期制のメリットとデメリットですが,もし,単に「授業時間の確保」だけのために導入しようと考えているのであれば,それは止めた方がよいでしょう。授業時間を確保するやり方は他にもあります。そんなコンセプトなしの導入は,教育現場と親に対して,無用の混乱を招くだけです。
むしろ,2学期制の導入によって,大きなテストの回数を減らしたが,一方で授業時間が増加することにより,逆に授業中の小テストを多めに導入することを可能となります。すると,その小テスト(通常授業)の評価点を通知票に加えることができると共に,学力向上に資することが可能になります。
また,小テスト導入は,生徒にとっては負担かもしれませんが,逆にいうと,現在の3学期計5回のテストで評価されるよりも1回の失敗を回避することができる「アタックチャンス」になり得るため,実は生徒に対する負担は小さいことになります。
さらに,夏休み明けもまだ1学期というのは違和感があるかもしれませんが,大学では同様のシステムを採用していますし,夏休みに授業の補習を行うことも可能であり,さらにこれを家庭内で家庭教育の一環として行うことができるなど決してデメリットばかりとはいえないでしょう。
その上,四季に合わないというのは,単に3学期制に慣れているだけであり,2学期制にしてみたら,それはそれで馴染むものです。
このように,様々なメリットを総合的に考慮して2学期制を導入すれば,かなりの教育効果が期待できると考えられます。

もちろん,地域の実情などもあるため,直ちに日本中のすべての学校で導入することは困難でしょうが,上記要件を満たす限り,私は2学期制もありかな,と思います。

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