あれは,あれで良いのかなPART2

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国家公安委員長まで口出ししたフジテレビの処分について

2005年07月20日 00時28分38秒 | テレビの話
NEWSの未成年者メンバーの飲酒問題について,国家公安委員長がフジテレビの対応を批判しました。「たいした問題ではない」というフジテレビ側の対応に対して,未成年者の飲酒は立派な法律違反であり,県警の対応も調査したいとのことです。

そりゃそうだなあ。

このブログ最初の書き込みで,テレビ局のコンプライアンスについて記載しましたが,やはりまだまだテレビ局のコンプライアンスの意識は低いということがうかがわれました。
確かに,昨日も書きましたが,未成年者の飲酒の実態はいわば公知の事実となっており,これに対してけしからんという大人もいなければ,実際に未成年者に対して酒を提供したことを理由に処罰されたという事例もほとんど聞きません。だからテレビ局も「しゃあないかあ」という対応ですませたのだと思います。
しかし,未成年者の飲酒行為は,法律上禁止されており,これは立派な「犯罪行為」です。とすれば,先の窃盗事件を告白して番組にした事例と何ら変わるところはないはずです。
しかも,「テレビ局は公共性が高い」ということをCXの会長が自ら何度も説明している(ライブドアの一件の時)以上,このような場合も他への影響を踏まえて厳正に対応するべきだったと思います。
もちろん,厳正な対応というのは,何も女子アナを処分しろ,という意味ではありません。今回の行為が非常に問題があったこと(世間がなんといおうと法律に反していること)を素直に認め,今後の再発防止策を講じるとともに,世間一般に対しても「未成年者の飲酒行為は違法なので止めよう」という旨の周知を図るというのが正しいやり方だったのではないでしょうか。テレビ局が公共性が高いと主張している以上,それに見合った行動を取るべきではないでしょうか。

頑張れ日本,頑張れフジテレビ!

ただ若干矛盾しますが,この問題で国家公安委員長がコメントするほどの重大性があるのか,という点にはやや疑問が感じられます。この件について宮城県警の対応を調べるというのであれば,全国の県警において,未成年者の飲酒行為についてどの程度捜査し,検挙実績があるのか,検挙数が少ないのはなぜかという点を指示する方が筋ではないでしょうか。これをしないとなると,結局国家公安委員長も未成年者の飲酒行為自体を事実上黙認したといわれても仕方ないでしょう。

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