やっぱりヘン。
お風呂に入っても、温もらない。
かかったのかなあ。
風邪薬は飲んだ。
1
外は嵐。春の嵐。大気が暴力を浸かって、春を呼び寄せている。
2
菜の花の花片なんて千切れてしまいそう。南天の小籔がそっくり薙ぎ倒されている。
3
雨も降り出した。ガラス窓ががたがた悲鳴を上げている。
4
ベランダに置いている農作業用のあれこれ、軽いものは、吹き飛んで行ってしまう。
5
家の中にいるから、嵐に巻き込まれることはない。家がみんなして防御をしてくれている。
8
オーンフーンカーン。お礼の陀羅尼を唱えてみたくなった。
鼻から大きく息を吸って、丹田をふくらませる。ふうううっと長く吐き出して行く。
しばらく繰り返す。これで落ち着いた。
7
ともかく抜け出せたようだ。
落胆や困憊、苦境から抜け出せたようだ。
瞬間移動が起こったのかも知れない。ミラクルというのは常時なのだ。
6
眠りの国からの援護があったのかもしれない。
眠っている間に、圧倒的な復元エネルギーが送電されてきたのかも知れない。
4
ともかくよかった。
虚になると満ちるのだ。自然界ではこのルールが整っているのだ。
わたしをこのルールが支配していたことになる。
3
第一の力が抜け落ちると、そこへすかさず第二の力が駆け込んで来て、居座る。
眠っている間に、こんな救済の現象が進んだのだろう。