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炬燵に入ったまま、座った姿勢で、午睡していた。
とろとろとろとろ。クラシックの名曲集も流したままで。
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炬燵に入ったまま、座った姿勢で、午睡していた。
とろとろとろとろ。クラシックの名曲集も流したままで。
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そうなんだよなあ。
お互い持ちつ持たれつ。わたしもジャガ芋を植え付けて楽しんだのだから。
その時間は楽しく過ごせたのだから。
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何故老いているか。老いてもなお生きているか。その問いは無用にしていいのかもしれない。
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などと理屈をつける。自己肯定を試みる。
いやらしいか。いやらしいかもしれない。
ジャガ芋に当てつけたことになるかもしれない。
助けたから、感謝を引き出そうという魂胆が、いやらしい。
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一々屁理屈を並べ立てなければならないのか。とも思う。
老いの一日。ぼんやりしていてもいいのじゃないか。
敢えて、価値あらしめようとしなくてもいいのではないか。
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午前中はジャガ芋の男爵の種芋を、底の深い大型プランター数個に、穴を掘って、土作りをして、植え付けた。2個ずつ。植え付けの時期はもうちょっと遅くなっているかも知れない。
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わたしがこの男爵を植え付けたことで、このジャガ芋は、これから土の中で生育を始めることが出来る。だとすれば、このジャガ芋は、植え付けたわたしに感謝を覚えているだろう。
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だとすれば、わたしは老いの時間を無駄にしなかったことになる。ジャガ芋を助けをしたことになる。施肥もたっぷりした。ジャガ芋は元気に発育をしていくだろう。数ヶ月後にはたわわに実るだろう。
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で、クラシック名曲集をYouTubeで聴くことにした。音楽の力に頼る。音は力を秘めている。これで凌ぎをしてみよう。いまはピアノ曲が流れている。
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生きていることは有り難いことだ。感謝すべき事だ。でも、与えられている今日ただいまの尊いお命さまを、どうやって尊く生かしていけばいいのか。それにも思い悩む。
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無駄にしているようで、仕方がない。これをしたら、大いなる自然界の善意に、報いることが出来るという確証が欲しい。なかなかそこに至り着けない。
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珈琲が気づけ薬になるのかどうか分からないが、ココア成分75%チョコレートを2個頬張って、珈琲をがぶ飲みしてみた。
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なにせ老人なのである。長いこと肉体を酷使してきている。もう体力がない。免疫力も落ちているだろう。外部の変化に対抗できない。
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ヘン。ヘンだ。寝てた方がいいのかなあ。ベッドにごろんとなったら、あれれこれまたつまらないことを持ち出して来て、思い悩むだろう。それも嫌だ。
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いきなりだが、ヘン。体の調子がヘン。ふわりふわり浮いて、力が入らない。食事がおいしくない。食べたくない。
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大気がヘンだから、そうなったのかなあ。春の嵐だろうか。吹き荒れている。外には出ていられない。
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カサブランカの球根を、穴を深めに掘って庭に植え付けていたのだが、続行不可能。慌てて家の中に入り込んだ。
ガスト店に来ています。
家族で。
久しぶりです。
お客さんは普通通りです。
今日は日曜日。
幼い子供の家族連れが多いです。
お天気がいい。光が広がっている。菜の花がきらきら輝いてまばゆい。
こころもこうであればいいのに。
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クラシックの名曲集を聞いている。炬燵の中にいて。
炬燵から抜け出して行こうとしない。
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で、いつのまにか、とろとろと朝寝をしていた。
もう10時を過ぎている。