なんでそうなるのか

青森県八戸市で公務員試験塾オクトを主催する岡政也のブログです。

一文は短めに

2012-10-14 16:57:53 | インポート
生徒さんの作文を添削していると、ひとつの文が長いことが多い。

しかも、その中に、逆説の接続が二つ以上入っていて、主張が二転、三転していて、結局何が言いたいのかわからない、という文が多い。

一つの文の中に、逆説は原則一つだけにするべきだ。
「今日はいい天気だが、出かけたくないという気持ちだったが、しかし結局外出することにした。」
→「今日はいい天気だが、外出したい、という気持ちにはならなかった。それでも、結局は出かけることに決めた。」

また、主語と述語がきちんと対応していない場合も多い。

「その時の私には頑張りが足りなかったので、落胆してしまった。」などのように。
→「その時の私には頑張りが足りなかったので、周囲の方々を落胆させてしまった。」または、
→「その時の私には頑張りが足りなかったので、周囲の方々は落胆してしまった。」などのように。

短い文なら、すぐに変だな、読む側は気づくが、長い文だと、はっきりと気づかないが、読み終えたとき「何となく意味不明」という感想になってしまう。

内容ももちろん大切だが、こういったところを直すだけでずいぶんと読みやすくなる。


集団討論

2012-10-14 08:16:33 | インポート
以下の記事を昨日書いたのだが、アップし損ねてしまった。

公務員試験の集団討論は、自己主張の場ではないと思う。
どれだけ他人の意見をちゃんと聞き、それに対して適切な意見を述べられるか、が勝負だ。

日常行なわれる会話を論理的に分析してみると、実は自分の言いたいことを交互に述べているに過ぎない場合が非常に多い。それでも必要なことが伝わってお互い「言いたいことが言えてスッキリ」すればそれでいい。普段の生活ならば。

でも、就職試験の、討論ではそれはまずい。自己主張をして自分をアピールしようとするのはいいが、他の発言者に対して攻撃的になったり、論点がずれてしまったり、ではダメだ。
まず人の話をよく聞いて、①賛成できる点は何か、②自分の意見との違いはどこかでを常に考える習慣を身につける必要がある。