挫折

　生きていれば挫折はつきものだ。

　一つ限りの挫折なら、教訓としてプラスに変えることができる。
しかし、二つ挫折が続くと、かなりダメージがデカく、回復するのに数年を要する場合が多い。

　一つ目の体験から反省点を学び、二つ続かないように最大のエネルギーを注がなければならない。
結果、成功するかどうかより、自信を取り戻すことの方が重要だと思う。挫折による一番のダメージは自身の喪失、自尊心にヒビが入ることだからだ。

　何気ない毎日であっても、実は勝負どころの連続だ。天下分け目の決戦は、ドラマチックにはやってこない。ごくさりげなく、また頑張ることができるか、それが勝負どころだ。

BGM

大音量の音楽が苦手だ。
　若いころ、ディスコというのがあった。友達に連れられて、数回行ったことがあるが、楽しめたことはなかった。（踊れなかったことは言うまでもないが）うるさすぎて、頭がおかしくなりそうだった。

　いまでも、パチンコ屋に入ると同じ気持ちになる。あの音量の中に長時間身を置くのは耐えられない。
　
　そのような自分であるので、不思議でならないのは、大音量でカーステレをを鳴らしている自動車だ。はたで聞いててあれだけうるさいのだから、なかにいれば、まさに、阿鼻叫喚、といった感じではあるまいか。

　しかも、好き好んでそうしている人がいる、ということがもっと信じられない。こうした趣味の人は鼓膜が鉄板か何かでできているのだろうか。

カレー屋

　近所に、美味しいカレー屋があればいいな、と思っていた。
　すると、家からすぐのところに「カレーショップ」という看板が立った。もう、何年か前だ。

　看板の前にはたくさんの車が並んでいる。でも、店らしきものはない。
開店準備中で、じきにオープンするのだろう、と思いつつ、いっこうに店舗は姿を現さず、数年が過ぎた。

　今日、その看板の前をまた通った。相変わらず車が並んでいるだけ。

　よく看板を見ると、「カーショップ」と書いてあった。
並んでいたのはすべて売り物の中古車だった。
　
　読み違え、には、自分の願望が反映してしまうのだろうか。

手慣れたこと

　手慣れたことだけで済ませるのは楽でいいが、やりがいがない。
あっさり終わってしまうので、相手に気持ちが伝わらない。

　講習会をやるとき、いままでやったことのない説明を一つは取り入れるようにしている。
正直ドキドキもんなのだが、ある程度緊張を要する場面がないと、こちらが弛緩し、それが伝わってしまうからだ。

　生授業の致命的に重要な点もここだと思う。ほっとする場面、くだけた場面も必要だが、なんといっても、迫力、緊張、圧迫、など、勉強へと駆り立てるパワフルな要素が備わっていなければならないと思う。

　ただ、このようにエネルギーをたくさん使っているつもりなのだが、授業を行うのは決してダイエットにはつながらない。
むしろ、逆のことが多い。これが不思議だ。

保留

白か黒か、YseかNoか、ハッキリさせた方がきもちがすっきりする。
　しかし、そんなに簡単に決められないことの方が多い。どっちともいえない、曖昧な状態。保留にしておいて、時期が来たら決断する。懐が深い、というのだろうか。単純に、拙速にならないように、あえて未決のままにするのも忍耐力が必要だ。

　いっぽうで、決断できないから、ずるずると判断を引き延ばしてしまってることもある。優柔不断、というやつだ。

　保留、ということ一つとってみても、プラスの場合とマイナスの場合がある。どちらにあたるのか、冷静に見極めなければならないと思う。