ゆとりある暮らし

余裕を最後まで保つことは可能なのか。
金銭的な余裕であれば、できる気がする。大金を得ることがあれば、だが。
時間的な余裕、はどうか。ヒマだと一日が短くなる。無為にすぎて、あっという間に夕方になり、夜になって寝る。その繰り返しは人を追い詰める。
精神的な余裕はどうか。ずっと健康で体力を維持できれば可能かもしれないが、だれだって老いる。


結果として、ギリギリのところに追いつめられるのは必然、なのでは。せいぜい今のうちに稼ぐ、くらいしか確実な手段がないからみな仕事に勤しむ。まあ、それでいいのかもしれない。

思い描いて

アタマの中に描いた理想を持ち続け、こだわり続け、で、本願をかなえることもあるだろう。だがそれは、金メダルを獲得する、ような話であり、運と素質に飛び切り恵まれていなければできないことだ。もちろん強い精神力、継続力も。
　
多くの凡人にとって、思い描いていたイメージは、現実に即して修正を迫られる。これはすごく大事なことであり、理想の内容によっては修正した方がいい、修正すべきだ、というものがたくさんある。理想に振り回され過ぎると先鋭化して、間違っているのは現実の方だ、などと思い込むようになる。


とにかく、現実はアタマの外にある。認識、を深く考察するとそれもまた違うかもしれないが、少なくとも自分の思い通りになるものではない。それを、腹の底から理解する必要がある。

不調

調子が悪い場合、体調不良ならば休むなり、病院に行くなり、すべきだ。
でも体調は普通だが、どうも調子が出ない、ということはある。ある、というより、調子がいい、という時の方がむしろ少ない、と思う。多くの人にとって。
その、パッとしない多くの場面においてどこまでやれるか、が重要だ。
「最低限の水準」が高いか、低いか、その水準を「実力」というのではないか。


今日は調子が出ない。だから本当の自分ではない。
のではなく、だからこそ素の自分、なのだ。そう受け止めて、己の程度をチェックすべし。

どこかの誰かが

どこかの誰かが何とかしてくれる。
と、思っていいいのだろうか。


もちろん、良いはずがない。
無責任であっていい、問題を放置してもよい、わけがない。自分がやらねば、だれが、という気負い、自覚、自負が必要だ。


だが、気負いが過ぎも困る。
しょせん、無力だ。一人、わずかな実行力、影響力はある。が、たかが知れている。


だから、できることはやる。あとは、どこかの誰かに任せる、という姿勢でいい。責任を果たしたうえで楽観する。
悲観すれば放棄したり、抱え込こみすぎたり、になってしまう。
そうならないためにも。

永遠の

いつまでも続くわけがない。終わりは確実に来る。それでも、いつまでも、というセリフを口にするのは95％、甘い感傷、その場限りの高揚感、などが原因であってあてにならない。
でも残り5％は本気だ。いつまでもが不可能だとわかっていても永遠に、を目指して頑張ってみる、という決意がある。
ならばこの言葉を口にしてもいいと思う。未来に向かって今の誓いを守る、という宣言だ。そうした気概がなければいともたやすく変わってしまう。悪い方に。