のらりくらり

　若いころ、肉体労働のアルバイトを結構やった。
現場で働くおっさんたちは、割とのらりくらりやっているように見えた。
　こちらは若さに任せてせかせか動く。
でも、おっさんたちの仕事量にはかなわないのだった。
彼らは要領を知っていた。そして、一日のペース配分、を知っていた。

　いま、今度はこちらがおっさんの側に回った。
塾をやっていて、さほど要領を得ている、とも思えない。が、若いころよりはましになった気もする。
生徒さんは、塾には半年前後通っていただくことになる。
トータルで見たとき、通ってよかった、と思ってもらえるような仕事量をこなしていきたい。

悪口

　人の悪口を言うと、一時はストレス解消になる。
だが後味はよくない。

　ハイパーホッケーのように、巡り巡って自分に跳ね返ってくる、という心配も襲ってくる。
実際に跳ね返ってくることも多い。

　空腹を我慢して、一時しのいでも、あとでもっとひもじい思いを避けることはできない。
　悪口は、我慢すると、あとで、心がひもじい思いをしなくて済む。

緊張感

毎日、ある程度の緊張感が必要だなあ、とつくづく思う。

弛緩した表情で毎日を過ごして、それが何年も積み重なると、もはや元に戻らなくなる。

過度の緊張が続けばつぶれてしまうけど、ある程度のプレッシャーを引き受ける覚悟は、いつだって必要だ。

動作

　少々ボヤっとしているときでも、テキパキ動いてみると意識がはっきりしてくる。
どうもやる気が持ち上がりにくい日でもキビキビ動いてみると、頑張ろうか、という気になってくる。

　内面が行動を促す、のは事実だが、行動が内面を規定するのも真実だ。
してみると、行儀、立ち振る舞い、などの教育が実に重要だ、ということになる。

　もう少し若いうちにこのことに気づきたかった気もするが、まだできることはあると思う。少しでも成長したい。

学生から社会人に

　就職試験はその切り替わりの、境目にある。
学生気分をなるべく脱して、社会人のマナー、考え方で挑むべきだ。
本当に社会人になるのは仕事をはじめてから、だけど、就職試験はその予行演習だ。
学生気分を捨てなければならない。