不正な自信

自信は必要だが、持ってはいけない自信もある。それは過信やおごりともまた違う。対象によっては人の力の及ばぬところがある。そこに手が届いたと勘違いしてはいけない。それは、知の世界の最果てにしかない、という事はない。意外に足元にも転がっている。どこにでも手が届くとは、思ってはいけないのだ。

ミラクルな日々

有り難みを感じるのは、差異が生じたときだけであり、何も変化が生じていない時に、幸せで良かったとか、健康でいられるのは素晴らしいなどとは思わない。だから、時々、意図的にでもいいから、ごくささやかな変化をつけてでも、置かれている状況が恵まれているなあ、と思い起こした方がいい。当たり前に、普通に営まれていることだって、注意深く見つめれば奇跡の連続と言っても大げさではない。フツーの人のフツーの日常は偉大なのだ。私たちは皆、ミラクルを体現しているのだ。

グチ

グチを言っても状況は変わらない、そんな事をしている場合じゃない。いやしかし、他にどうしようもないときもある。大事なことは、グチをこぼしても話の最後には顔をあげることだ。それができればセラピーの一種で済ませていいが、できないと泥沼にハマる。顔をあげて、不平不満の元をたぐり、変えるのか耐えるのかを決意し、あとは健康であれば、状況は少しずつなら変わっていく。誰だって齢をとる。変わらないという事はない。時間がかかるだけだ

挑むべきです

明日できるようになるかもしれない。
今日がダメでも、今日、できる限り挑んでみて、しっかり食べてよく寝て、次の日になったらできるようになっているかもしれない。

それを繰り返してもできるようにならない時もある。

その時は諦めが肝心だが、それは実は挫折ではない。気づかぬうちに、貯金が貯まっている。いざという時だけ支払う事のできる仮想コインが、どのポケットかはわからないけど、ひそかに貯まっている。

だから、今日、できる限り挑んだ方がいい。

下手の考え

考えごとの８割くらいは考えても仕方がないことで、その半分くらいはむしろ考えない方が良いこと、である気がする。

ならば考えなければいいのだが、そうもいかない。いつでも目的合理的である、とは限らないからだ。とりとめのなさは墓に入るまで続くだろう。だからしょうもないことを今日も明日も考え、それで苦しんだり楽しんだり、を繰り返していくのだろう。まあ、それでいのだと思う。