なんでそうなるのか

青森県八戸市で公務員試験塾オクトを主催する岡政也のブログです。

はたからみているほうが

2012-10-31 12:07:26 | 日々雑感

何年も受験指導をやっていると、生徒さんが試験だからといって、いちいち緊張なんてしていられない、そんなのは毎度のこと、という感覚になるかというと。

ならない。むしろ逆だ。当人ほどではないにせよ、強くプレッシャーを感じるのは少しも変わらない。いや、少しずつ増してきているような気すらする。

スポーツの試合でもそうかもしれない。自分でプレイしているほうが、見ているより落ち着いていられる、ということはある。

それは、まず、自分がコントロールできることではない、ということが原因だろう。はたで見ている限り、祈ることしかできない。ゆえに開き直ることができない。

もうひとつ、いろいろ経験を積むと、当人には見えていない落とし穴が見えるようになる。当の本人は目の前のことに集中しなければならないから、余計なことを考える余裕がない。これはいわゆる「老婆心」というものなのだろうか。

ただ、より多くドキドキしたほうが、うまくいった時の喜びをより多く共有することができる。だから、ハラハラしながらもできる限りのことをして送り出そう。そのほうがダイエットにもなるし。


面接試験で棒読みになる原因

2012-10-30 11:22:52 | 日々雑感
面接の準備をすればするほど、棒読みになってしまう傾向がある。
これにはもちろん原因があるl。

完全に覚えきっていないからだ。思い出すことに意識を奪われて、目の前の相手の表情に意識が向かっていない。
対策は簡単だ。完全に覚えきること。何も考えなくても次のセリフが出てくるようになるまで。
たいていの場合、練習が足りない。自分の部屋で、鏡に向かって、ぬいぐるみに向かって、あるいは家族に向かって、話しかけるように声に出して練習すべきだ。

そして、意識を目の前の相手に向ける。そうすれば、相手の状況に合わせて、話をはしょってみたり、あるいは、アドリブでつけたりする余裕が生まれる。

セリフはいちいち覚えなくても自然に出てくる、という能力のある人には必要のないことかもしれない。だが、そうでない大部分の人は、中途半端に対策をするべきではないと思う。しゃべる内容を、セリフにして準備するのなら徹底して行わないといけないと思う。


戦後史の正体

2012-10-29 11:07:02 | 日々雑感
話題の本、孫崎 享著「戦後史の正体」を読んだ。
戦後の日本史を「米国からの圧力」という観点からとらえ、戦後歴代首相を対米「追随派」と「自主独立派」に二分する。
非常に面白く、かつ分かりやすい。

現代のニュース、世相に関心を持たねば、と思いつつ、新聞記事を読み飛ばしてしまうことが多いのは、「わかりにくいから」だ。
領土問題は政治問題、TPP問題は経済問題、というように、一つ一つの報道が脈絡なくなされるような印象を受ける。一応の解説を読んでも、腑に落ちることなく、次の日の報道と結びつかない。

そこに、日本にとって、戦後の政治に最も大きな影響力を持つ「米国からの圧力」という視座をとることによって、納得のいく、わかりやすい理解が得られる。マスコミから得られる情報だけでは、組み合わせることのできないピースがきれいにつながっていく。

怪しげな陰謀論とは一線を画する好著、だと思う。
だが、共通する危険性はあると思う。
それは、その「わかりやすさ」だ。

たとえば、戦後歴代首相を「自主」と「追随」をきれいに二分することは可能なのだろうか。(一部~、という分類もなされてはいるが。)

孫崎氏も、「アメリカの中でも、対日方針は一枚岩ではない」と分析する。ならば、一人の人物にも複数の側面があり、どちらから光を当てるかによって見え方も変わってくるのではないか。

いずれにせよ、今の日本の置かれている立場を、深く考察する契機を与えてくれる著作だと思う。



倹約とケチ

2012-10-28 14:06:06 | 日々雑感
本当に貯金しようと思ったら、ひたすら余計なお金を使わないことが大切なのではないか。

でもここで思い出すのは東日本大震災の直後の飲食店街。
自粛ムードがピークだった一週間、、まさに中心街が無人の町となった。

倹約は大事だが、あの体験を思い出すと、極端な消費マインドの低下がいかに恐ろしいか実感できる。経済がシュリンクしてしまえば、生産された付加価値を効率的に交換することがかなわなくなり、結果、生活のレベルは下がってしまう。

だから、「消費を楽しむ」という姿勢も大切だと思う。
ポイントは、「ものを大切にする」ということと、「ひたすらケチを貫く」ことはちがう、ということではないか。




第一志望ですか?

2012-10-27 12:47:49 | 日々雑感
面接試験で、併願状況を聞かれ、「ここが第一志望ですか?」と聞かれる場合もある。

いったい何が意図なのだろう。目の前の相手に向かって、「いえ、こちらは第二志望です」という受験生はいるのだろうか(多少はいるかも)

受験生が、立場が強く、あちこちからスカウトを受けているような状況でもない限り、こんなことは言えない。

面接官それは百も承知のはず。

 考えられることとして、話すときの一瞬の表情、抑揚、つじつまが合っているかどうか、などによって本気かどうかを推し量っているのだろう。

もうひとつは、「欲しい」と思える人材に対して、言質をとっているのかもしれない。

ならば、それは駆け引き、ということだ。受験生もまた、駆け引き、でこの問いに挑むしかないと思う。