境界線

境界線とは人が作るものだ。
必要なことだが、線によって分かたれる。
二つに分けられたものは、本当は地続きだった。それを、もともと別物、としてしまうと軋轢が生じる。
あるいは、忘れてしまうと、立ち位置を見失う。

境界線は必要だが、ときおり、本当に必要かどうか、見直し、不必要であるなら、消してしまうか、引き直すか、しないと、境界線は役に立たなくなってしまう。

戻ってきてみて

結局元に戻ってくる。
それは、意図してそうなるわけではない。
そんな気は、はなっから、全くない。

にもかかわらず、戻ってくる。
一回りして、戻ってくる。

回っているだけなら、そこにずっととどまっていればよかったのか。
そうではないはずだ。
回ってきたから、この場所の良さがわかる。立ち位置に、迷いがなくなる。
元に戻るとわかっていても、踏み出した方がいい。

3を足して

単純に3を足せば3年後ではない
3つのドラマのあとだ。それが大げさならば、いくつかの経験のあと、ということだ。
いくつかのドラマの後、変化している。たとえドラマがなくても変化している。
単純に、3を足しただけの想定ではあまり意味がない。
変化を予測し、かつ、予測できない変化が生じる、ということを前提に考えねば、あまり意味がない。

概して、私たちはずいぶんと意味のないことをしている。ついつい、3を足すだけ、で済ませてしまう。
それは、茶飲み話程度の意味しか持たない。お茶をすすりながら、そう思った。

ポーズなのか本気なのか

ただのポーズなら、意味がない。
いや、その場を丸く収める効果はあるが。

変えるには、あるいは変わるためには、腹の底から湧いてくるエネルギーが必要だ。
対象が、何であっても骨の折れることだ。
その覚悟、決意があるか。

ないのなら、やめておいた方がいい。それも、大切なことだ。
あるのなら、挑んでみるべきだ。やらなければ、悔いが残る。

未解決

問題の多くは解決しない。
ただ、問題が問題とはならない状況に変化していくだけだ。
それでもいい。実際、多くの場合、その様にしてしのいでいく。

だが、本質は変わっていない。それは忘れてはいけない。その変わっていない事のつけを、いつか払わなければならなくなる、かもしれない。
そのまま埋もれてうやむやに終わるかもしれない。
それはわからないけれど、
できれば、問題とならない状況でも、少しずつ変えておくに越したことはない。できる限り。