多くは望まない

多くは望まない。
世の片隅で、慎ましく、ささやかな幸せが得られれば、それでいい。

楽に得られるわけではない。
ささやかな幸せ、と言ったって、かんたんではない。しっかりふんばらねばすぐにけつまづく。

多くを望まない事と、夢を持つ事が矛盾することだとは思わない。ささやかに生きることと、懸命に生きることは相反する事ではない。

多くを望まず、世の片隅で、しかし、しっかりと歩んでいきたい。

薄味

薄味はカラダにはいいのかもしれない。
舌が肥えていれば美味なのだろう。

食べ物以外の薄味は、手抜きの結果だ。やっつけ仕事。タマシイがこもっていないから、味わうべき要素があまり入ってない、だけだ。

薄味でもてなすことを恥とすべきだ。
それは、程よく力を抜いてリラックスするのとは、ワケが違う。 ただの手抜きでしかない。

やむを得ないのだろうか

やむをえない、というのは本当なのか。
本当に他の選択肢はないのか。
やむをえない、という言葉に逃げているのではないか。

よく自問してから決めた方がいい。
この言葉で、自分の目や耳を塞いでいるだけの事は、よくある。それは後悔につながる。

深呼吸して、5秒周りを見渡せば、見落としていた景色が見えてくる。

3時間経てば、真剣に考える気力が回復してくる。一晩ぐっすり寝れば、バカバカしい拘りに捕まっていた事がわかってくる。

そのような場合が、多いと思う。

晩年を迎える頃

晩年を迎えた時、現れるのが己の本質、というのなら安心できる。安心して本質を磨くようにすればいい。本質？などとすごまれるとちょっと心もとない気もするが、ごく普段の姿の積み重ね、だと思う。何を望み、どうふるまうか。その積み重ねが本質を決める。この世を去る間際、それがみっともないものにならぬよう心がけたい。

不自然なヒト

自然に、と意識したその時から不自然になる。ではどうすればいいのか。開き直るしかない。不自然で何が悪いのか。そもそも不自然ってなんだ？、など。やがてその事も忘れ自然になる。いや、そもそも、自然不自然を意識していられるのは余裕のある証だ。集中してかかりっきりになってる時そんな事を考える余裕はない。と言うことは、余裕がある、のは不自然な事なのか。そうかもしれない。自然界でサバイバルする者は常に警戒が必要なのだから不自然になんてなりようがない。 文明のおかげである。それが文明の本質であるとすれば納得もいく。不自然なのもそんなに悪い事でもなさそうだ。