やりたいこと

自分が本当にやりたい事は何か、などと迷ったら、自分が本当に食べたい物、という問いに置き換えてみればいい。食べたい物はいろいろあっても、「本当に」という枕詞がつくだけで食べ物が目の前から遠ざかり、ヤヤコシイ観念の世界が浸透してくる。ヤヤコシイ事を考えていようがいまいが、目の前に「食べたい物」があって食べて良い、と言われれば食べるだろう。腹の中に収まればちょっと眠くなって、「本当に」などと考える事があるとすればややしばらくあとになってから、いやほとんどの場合そんな事そもそも考えない。食べ物は食べるものであって、味わえばいいだけだ。それは行動についても同じで、ヤヤコシイ事を考えるより、行う事が大事、だ。

笑い話

 たいていの事は、時間が経てば笑い話にでできるはずだ。

 笑い話として語る事ができるようになったのなら、それは成長したという事だ。
 
 執着を乗り越え、振り返ってほほえむことができるなら、それは乗り越えたという事だ。

 年をとって忘れてしまった、だけかもしれない。それでもいい。心の中のどこかにひっそり残っていて、いざというとき味方になってくれるような気がする。

今はツラくても。

言論の自由

ネットには弊害もあるけれど、個人が情報を発信することができるようになった事は素晴らしい事だと思う。ひと昔前なら、何も持たない個人が情報を発信しても、マスメディアが振り向いてくれなかったら広がる事はまずなかった。
 どうでもいいような情報がほとんどだし、その中に埋もれてしまう事が圧倒的に多いが、可能性が生まれた事は歓迎すべきだ。手持ちのカードがふえたのだ。それをつまらない罵しりあいの場として使うのはもったいない。美しい花が咲く公園でゴミを撒き散らしているのと一緒だ。モラルを高める必要がある。

 

なじむまでには

なじむまでには時間がかかる。それまではしどろもどろでおぼつかないかもしれないが、今後もそうとは限らない。要領よくさっさとできるようになるにこした事はないが、そうでなくても道はある。ちょっとやそっと、上手くいかないくらいで落ち込んでるヒマはない。力を発揮するには辛抱強さがだいじだという当たり前の事は、かんたんに忘れてしまう。よくよく思い出し、噛み締めねば、と思う。

馬鹿正直に

できる限りの事をする、という言葉が、「できない事はやらない」という宣言の代わりであってはならない。言葉巧みに隙を与えず、実のところはのらりくらりと逃げてばかり、という事をやっていると責任の所在があいまいになり、互いに不信が募るばかりだ。できる限りの事ををする、と口にしたら、本当にできる限りの事ををするのが正しい。馬鹿正直が望ましい。