![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/8e/67e1d9c3a1a631690e944d01453f108c.jpg)
デンマークの作家、ユッシ・エーズラ・オールスンによる大人気「特捜部Q」シリーズは、
2007年初刊の『檻の中の女』を初めとして、
『キジ殺し』
『Pからのメッセージ』
『カルテ番号64』
『知り過ぎたマルコ』
『吊るされた少女』
『自撮りする女たち』
そして、最新作
『アサドの祈り』
迄8作品が刊行されています。
以前コチラで『檻の中の女』に関して書いた時点では このシリーズが映画化されている
事はまったくしらなかったのですが、その後たまたまHulu(だったかな?)『檻の中の女』
が配信されていて(何というナイスタイミング!)早速視聴しました。
その後、何故か他作品を見る機会が無く、そのままになっていた所 先日偶然にCSで放
送されていたので ようやく他作品も観る事が出来ました。
映画版は4作品製作されています。
一応各作品の概要を(ザ・シネマから引用させて頂きました)
※『檻の中の女』2013年
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/93/39e4092ed89e7e5c6f531d63887ed5b3.jpg)
ある事件で捜査に失敗し重傷を負った殺人課刑事カールは、捜査報告書を整理するだけの新部
署“特捜部Q”へ左遷される。膨大な書類の中からカールは、5年前に起きた女性議員ミレーデ
失踪事件の捜査ファイルを手にする。弟との船旅中に行方不明となった彼女は、船上から投身
自殺したと結論づけられていた。その報告結果に疑問を抱いたカールは、上層部の意向を無視
して
助手アサドと共に再調査を始め、新たな手がかりを探す。
※『キジ殺し』2014年
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/d2/0db149cc2b3b6be3518317154cb044cd.jpg)
敏腕刑事カールと冷静沈着な助手アサドによる未解決事件専門部署“特捜部Q”へ、女性秘書
ローセが新たに配属される。ある日、20年前に解決済みとなった双子レイプ殺人事件の被害者
の父親である元警部が、カールに事件の再捜査を依頼し自殺を遂げる。責任感を抱いたカール
は、事件の舞台となった名門寄宿学校から調査を開始。当時、事件の重要情報を握る女生徒キ
ミーが失踪していたことが判明し、カールはキミーの行方を追う。
※『Pからのメッセージ』2016年
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/c7/7e14803352897307226065f757ad4732.jpg)
「助けて」と書かれた手紙が入ったビンが海辺に漂着する。差出人の頭文字“P”が記された手紙
は7〜8年前の物で、インクが滲みほとんど読めない状態だった。そこで未解決事件専門部署
“特捜部Q”に捜査依頼が舞い込む。前回の事件のダメージから休職していた敏腕刑事カールは
助手アサドに促されて職場に復帰。手紙を解読しながら行方不明者の割り出しを進めていく中、
カールたちは宗教絡みの連続誘拐事件と関連づける。
※『カルテ番号64』2018年
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/9d/71b8943222f9f4563fce7c0abad8ae9c.jpg)
1961年のデンマーク。いとこのテーイとニーデは深く愛し合っていたが、ニーデの父によって
引き離されてしまう。そして現代。コペンハーゲン警察で未解決事件を専門に扱う部署「特捜
部Q」で、カール警部補の相棒アサドに異動の話が持ちかけられていた。そんな中、あるアパー
トの一室でミイラ化した3人の遺体が発見される。現場を捜査し検死の結果も聞かされたカール
たちは、怨恨による殺害だと確信して事件の真相を追う。
この作品は、事件の詳細を原作から大きく改変し、映画らしいスケールと息詰まるタッチのサス
ペンスに仕立て上げている。
出演:
カール・マーク : ニコライ・リー・コス
アサド : ファレス・ファレス
ローセ : ヨハンネ・ルイズ・シュミット
他
原作はどれも社会問題、宗教問題、国家の陰謀等をテーマにしているので、かなり重い部分も
あるのですが、カールの私生活、アサドのミステリアスな存在、ローセの強烈な個性等と共に、
ユーモラスな会話(特にデンマーク語が母国語でないアサドのユニークな言い回しとそれに対す
るマークのボケと突っ込みの様なやり取り、何でもラクダに例える等)にクスっとさせられたり、
ニヤッとさせられたりして和まされます。
そして、どの作品もかなりヴォリュームのある内容なのですが、映画の尺では総てを描くのは
無理だろう事は理解できるものの、和みの部分が少ない様にも感じられました。
ただ、映像化されることにより、スペクタクルでダイナミックな点が表現されているので視覚
から入ってくるものは大きいと思います。
登場人物に関しては、原作を先に読んだ場合の常ですが、イメージピッタリとはなかなか難し
い点で、カールのやさぐれ感が強すぎる様な気もするし、アサドはまぁまぁあんな感じ?かな?
個人的にはもっと飄々としたイメージだったのですが、映画ではカッコ良すぎかも。ローセは
もっと強烈な個性を発揮していた様にも思ったりと、色々感じるところはありますが このシ
リーズ映画の場合は許容範囲かな(偉そう)。
以上、あくまでも個人の感想ですのでお含みおき下さい。
尚、映画作品は既に5作品めの『知り過ぎたマルコ』も製作されている様です。
何時頃観られますか・・・・。
又原作の最新作『アサドの祈り』は、大分前に図書館に予約をしていたのが ようやく順番が
回って来ましたので、これから読み始めるところです。
この作品もかなりなヴォリュームがあります。
感想は・・・・何時になるやら、書けるやら・・・・。
あ、ご覧になれましたか?
う~ん、確かにかなりしんどいですね。 やはり映画版ははしょってあるから、細部のユーモラスな部分が
あまり出ていないから余計にそう感じるんじゃないかと・・・・。
個人的にはやっぱりアサドが気に入ってます。 でも、一作毎にカールとアサドのバディー感が深まって来
るのが良いですね。
特捜部Qの映画化は知っていましたが未だ見る機会なく、yam yamさんがOKというなら大丈夫かな。
でも先に原作を読んでしまうと登場人物のイメージができてしまってなかなかぴったりにはならないですね。
「アサドの祈り」の感想、お待ちしてますよ。
ところでロシア版エカテリーナがチャンネル銀河で昨年末から放送されてまして、さすが本場物は背景や衣装が本格的で素敵です。
ただあまりにもまじめな作りで、結局最初の数話でギブアップしてしまいました。
同じチャンネルで今度はバラ戦争を題材にした「ホワイトクイーン」が始まるので、これは楽しみにしています。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
こちらこそ、遅ればせながら明けましておめでとうございます。
映画版は原作を先に読んでから観ると 色々感じる事は多いのですが、機会があれば是非ご覧になって
みて下さい。 やはり映像で見ると分りやすい様な気もします。キャラクターに関する違和感というか、自
分で持っていたイメージとは違うかもしれない部分もありますが・・・・。
『アサドの祈り』もう読了されたんですよね? 感想書けるかどうか分かりませんが、Luntaさんの感想も是
非伺いたいです。
ロシア版エカテリーナご覧になったんですね? 実は私は未だ観ていないんです。 そうなんですか、でも
一応観てみますね。
『ホワイトクイーン』知りませんでした。バラ戦争が題材とは、非常に興味ありますね。『ホロー・クラウン』が
とても面白かったですし。 情報有難うございます。
こちらこそ、今年も引き続きよろしくお願い致します。
そして、
フォローありがとうございます。