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音戸の瀬戸の渡船は役目を終えた 21/10/01

2021年10月03日 20時15分27秒 | 風景・散歩・旅
広島県呉市警固屋~音戸町をつなぐ、音戸の瀬戸渡船が廃業届を提出した。
廃業日は21/10/31とされているが、事実上、既に廃業状態となっている。

過去に、遠からず無くなるであろう風景として撮影しておいたものを掲載する。
※撮影日は全て2015/03/22です

 

呉市・警固屋側の桟橋より。乗客が桟橋に姿を見せると渡船がやって来るシステム。
この時は対岸の音戸側に船がいるので、迎えに来てくれるという形。



船から第二音戸大橋を見上げた風景。



音戸側桟橋より。普通に貨物船や海上保安庁巡視船が往来している最中、タイミングを
見計らって渡す。腕と経験のなせる技。



音戸側から警固屋側へ戻って来たところ。



かもめ・つばめ 両船が活躍した、日本一短い航路でした。

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経緯としては、船の運航を担当していた方が3人→1人となり、料金の徴収から
乗客の確認・乗降準備・操船の全てをやらなくてはならない状況が数年来
続いており、昨年あたりから病気やケガで休業する期間が長くなっていた。
船の老朽化もありクラウドファンディングで資金を募ったりしていたのだが、
本年になって船が大きく破損するなどし、これ以上の営業運行は不可能と判断。
今夏より休業となっていた。

いつかは無くなるだろうと思い乗船・撮影をしたりもしたが、数年間乗る事は
なかった。ワンオペで早朝から日没後まで運行する事によるストレスは相当な
もので、生活を立てる事と併せて相当な苦労があったと思われる。
とても乗って応援!などと気軽に言える状況ではなかった。

思えば、2011年4月に第二音戸大橋の架橋工事があった際、賑やかに記念乗船
イベントを実施したのが最後の見せ場だったのかも知れない。

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4 コメント

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Unknown (yuki)
2021-10-04 07:37:15
語りかけるような「お知らせ」の案内看板。
船主さんと、この地の人々との人情を感じました。

初めてみる風景です。
この桟橋に立っても、もう舩は来てくれないのですね。
寂しくなりますね。
返信する
無くなる時はアッサリ (大ペケ)
2021-10-04 21:00:56
>yukiさん
ここは約70m程度の瀬戸を往来する渡船でした。
2本の橋でつながれており、主要客だった高校も
生徒が全く減ってしまい、対岸の音戸も住人が
随分減ってしまって空き家も目立つ状況。

余裕がある時代は、乗ってホッとしたものです。
小舟に揺られてごく短い旅情を楽しんだ。

無くなる時はアッサリです。
返信する
Unknown (Unknown)
2021-10-10 09:07:58
最後のほうは1人で回してたのですか、知らなかった。確か両方の桟橋に係員がいたので3人でしたよね。30年位前にCB50S乗せて渡ったのが思いでになってます。
返信する
無理過ぎ (大ペケ)
2021-10-10 16:23:56
>Unknownさん
はい、一昔+更にちょっと前までは、音戸側に
料金所兼詰め所で婆ちゃんが座って番をしつつ、
渡船も真昼間1艘、登下校時間帯は2艘体制
でした。その後、オイチャンたち3人となり、
最後は1人です。なにせ、1日の乗客が20人
いくかどうかだったらしいので。

去年、出川哲郎の充電旅が載せて貰って
いましたね。

今日、警固屋側渡船口を覗いてみたら、
「廃止」の小さい札が掲示されていました。
イヌがつながれて暇そうに寝ていたので、
人は居たようです。
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