徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

お伊勢参らば お多賀へ参れ ・・・

2013-10-03 19:54:27 | 歴史
 式年遷宮を機に「平成のお伊勢参りブーム」がやってきたと言われているが、伊勢神宮の御祭神である「天照大神」の両親にあたる「イザナギノミコト」と「イザナミノミコト」を祀った神社として、神代の時代から全国に知られていたのが滋賀県多賀町にある「多賀大社」。「古事記」にもその名が登場する由緒ある神社であり、近世には「伊勢にゃ七度、熊野へ三度、お多賀さまへは月まいり」、「お伊勢参らば お多賀へ参れ お伊勢お多賀の子でござる」などと俗謡にも唄われ、地元では「お多賀さん」と呼ばれて愛されている。
 車で近江八幡から彦根に向かって8号線(あるいは中山道)を進み、犬上川を越えるとかつての宿場町である高宮で琵琶湖の方から来る県道と交差する。そこを右折すると県道224号線、かつての多賀大社の参道である。多賀大社の方へ向うとすぐに左側にブリヂストン彦根工場が見えてくる。かつて僕が勤務していた工場だ。さらに10分ほど車を走らせるともうそこはお多賀さんの門前町である。彦根にいる頃は初詣に訪れたり、来客を案内したりして度々お多賀さんにお詣りした。
 柳田國男の「日本の伝説」には次のような話が書かれている。 
 この地方(近江)では今一つ、更に驚くべき御箸の杉が、犬上郡の杉阪という所にあります。大昔天照大神が、多賀神社の地に御降りなされた時に、杉の箸をもって昼飯を召し上り、それをお棄てなされたのが栄えたと伝えて、境の山に大木になって今でもあります。(老樹名木誌。滋賀県犬上郡脇ヶ畑村杉)



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