徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

熊本城 薪能(たきぎのう)

2013-10-14 22:20:46 | 音楽芸能
 「2013 秋のくまもとお城まつり」の中でも楽しみにしていたプログラム「薪能」を観に行く。今日の演目「熊坂」は生でもテレビでも観たことがない。平安時代の盗賊・熊坂長範が金売吉次を襲い、逆に一行の中の牛若丸(源義経)に討ち取られたという伝説の後日談。
 旅の僧(ワキ)が美濃の国赤坂の里を通りかかると、一人の僧(前シテ)が現れ、さる人を弔って欲しいと言う。弔いを済ませ、その僧の庵に案内されると様々な武具が並べられている。事情を尋ねると、この辺りは山賊が多く出没して旅人を襲うので、この武具を持って助けに行くのだと言う。夜も更けてその僧が寝室に入ると、姿は消えて庵もただの草むらになってしまう。僧が弔いをしていると、熊坂長範の霊(後シテ)が現れる。長範は金売吉次を襲って牛若に斬られた様子を語ると、夜明けとともに姿を消す。といった内容。熊坂長範の霊が薙刀を振るって舞う場面はなかなかの迫力。
 熊本には、金売吉次が盗賊に襲われて命を落としたという伝説がある吉次峠(西南戦争の激戦地)もあるのでちょっと身近な気もする。それにしても熊本城天守閣を借景にした舞台はぜいたくだ。


「能 熊坂」(後シテ:熊坂長範の霊)


「能 熊坂」(ワキ:旅の僧)


「狂言 隠狸」(太郎冠者と主)


「仕舞 鶴亀」


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