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徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

嗚呼! シャープ PC1210

2012-11-03 12:29:46 | 時事
 連日のように報道される日本の家電メーカーの凋落ぶりには暗澹たる思いを禁じ得ないが、中でもシャープが事業継続の危機的な状況に陥っているというニュースは衝撃的だ。というのは僕にはシャープには特別な想いがあるからだ。
 1980年代の初め、僕は東京で勤務していたが、ちょうどその頃、パソコンが普及し始め、間接部門のOA(オフィス・オートメーション)化が始まった。その頃のパソコンというのは今から見れば、とんでもないシロモノで、「パソコンを使う」ということは「プログラム言語を使ってプログラミングする」ということだった。社員のほとんどがおよそコンピュータなどというものに触れるのは初めてで、社内で専門家による「パソコン研修会」、実態は「BASICプログラム研修会」が始まったものの、ほとんどの参加者が挫折していたものだ。職場の中では若手の方だった僕は、職場の尖兵としてパソコンをマスターする役目を仰せつかった。しかし、予想どおり研修会に参加してもさっぱりわからない。これは独学するしかないと考えた僕は、当時人気商品になりつつあったシャープ製のポケットコンピュータ、PC-1210を購入した。言ってみれば少し賢い電卓なのだが、一応BASICのプログラムが組めた。これを業務処理に使うということはなかったが、プログラムを組むためのアルゴリズムの基礎を学んだ。その後、業務ではNECのN5200や富士通のF9450などを使って、BASICやCOBOLのプラグラムが組めるようになった。その後は表計算やデータベースなどのソフトが発達して、プログラムを組むということはなくなったが、僕にとってパソコン利用の原点となり、今日まで続くパソコンライフへのドアを開けてくれたのは“SHARP PC1210”であることは間違いない。シャープの復活を願うばかりだ。


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