
◇長唄「五條橋」
弁慶と義経の出会いを描いた謡曲「橋弁慶」をもとにした長唄「橋弁慶」のうち五條橋の対決シーンに焦点を当てた長唄です。杵屋五司郎さん率いる蓑里会の三味線、杵屋六花登さん率いるうらら会の唄、中村花誠さん率いる花と誠の会の囃子、藤舎仁鳳さんの笛という名手が揃った演奏です。
◇バディ・ボールデンズ・ブルース(Buddy Bolden's Blues)
19世紀末期のニューオリンズはジャズの揺籃期。ニューオリンズジャズを確立したのがジャズ王とも呼ばれたコルネット奏者のバディ・ボールデンです。そのボールデンの代表曲「Buddy Bolden Blues」をクラリネットの名手、田村麻紀子と P Time Selectionで。
ラフカディオ・ハーンは1880年代の終わりごろまでニューオリンズにいましたので、どこかでボールデンと出会っているかもしれませんね。
◇鹿北茶山唄
熊本県内の茶どころでも「鹿北茶山唄」で知られる鹿北町の茶畑には、県内外から多くの労働者が出稼ぎにやって来て賑わったといいます。特に明治の頃は天草の人を雇わぬ人はなく、一軒に多い時には数十人が働いていたそうです。その天草の人たちが茶摘みに来たときに歌った歌が「茶山唄」です。
本條秀美会と花と誠の会の演奏で舞踊団花童が踊ります。