昨年から続くコメの価格高騰は政府による備蓄米の放出後も鎮静化は見られないようだ。農水省は、その背景には投機的な買い占めがあると説明していたが、どうもそれだけではなく、いろんな要因が複合していることがわかってきた。政府にはさらなる米価高騰対策を望む。
「米はわれらの親じゃもの」と唄う民謡「米節」に喩えるまでもなく、米は日本人にとって単なる食糧ではない。米は日本文化と深く結びついている。アメリカの関税措置をめぐる日米交渉でも「米」の輸入が取り上げられそうだが、日本人が決して譲れない一線であることを主張してもらいたい。
ところで、5月3・4日「大浜外嶋住吉神社年紀祭」が15年ぶりに開かれる。玉名市大浜町は母のふる里でもあるので見に行くことにしているが、大浜町は江戸時代中後期、大坂へ肥後米(高瀬米)を積みだす高瀬港の外港として栄えた。往時の繁栄をしのばせる大規模な祭りで、玉名市重要無形民俗文化財に指定され、また菊池川流域日本遺産の構成文化財にもなっている。
折しも「日本のコメ」に到来した危機である今、この大祭が開かれることは、日本の歴史、社会、文化を象徴する存在である米に思いを致すとても意義あるお祭りであると思う。

高瀬の外港として「高瀬米」の積出しで栄えた大浜(大浜外嶋宮住吉神社奉納絵馬)

護岸工事前の港の面影を残していた頃の大浜船着場
「米はわれらの親じゃもの」と唄う民謡「米節」に喩えるまでもなく、米は日本人にとって単なる食糧ではない。米は日本文化と深く結びついている。アメリカの関税措置をめぐる日米交渉でも「米」の輸入が取り上げられそうだが、日本人が決して譲れない一線であることを主張してもらいたい。
ところで、5月3・4日「大浜外嶋住吉神社年紀祭」が15年ぶりに開かれる。玉名市大浜町は母のふる里でもあるので見に行くことにしているが、大浜町は江戸時代中後期、大坂へ肥後米(高瀬米)を積みだす高瀬港の外港として栄えた。往時の繁栄をしのばせる大規模な祭りで、玉名市重要無形民俗文化財に指定され、また菊池川流域日本遺産の構成文化財にもなっている。
折しも「日本のコメ」に到来した危機である今、この大祭が開かれることは、日本の歴史、社会、文化を象徴する存在である米に思いを致すとても意義あるお祭りであると思う。

高瀬の外港として「高瀬米」の積出しで栄えた大浜(大浜外嶋宮住吉神社奉納絵馬)

護岸工事前の港の面影を残していた頃の大浜船着場
高瀬の港から大坂堂島へ向かう船に「高瀬米」を積み出す様子を唄う「肥後の俵積出し唄」