徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

まぼろしの銘菓「さおしか」(その後)

2024-05-24 22:24:29 | 日本文化
 先日、25回忌を営んだ亡父が幼い頃(大正時代初期)日参した泰勝寺の長岡家でふるまわれた銘菓「さおしか」。その「さおしか」を製造販売していた老舗菓子舗・福栄堂さんが、味噌天神近くで火曜日だけ営業しているという「肥後ジャーナル」の記事を発見し、直接福栄堂さんに電話をかけて確かめたのが昨年11月のことだった。わが父の思い出の菓子だったことや今でもどこかで作っていないか探していたことなどを女将さんに説明した。その折、今は「さおしか」は作っていないが、復刻を検討していることや合志市須屋の大盛堂さんが同じような作り方で「さおしか」を作っておられることをご紹介いただいた。しかし、ひょっとして25回忌までに福栄堂さんが「さおしか」を復刻されるかもしれないという微かな期待があり、大盛堂さんを訪れることはなかった。
 その後の経過も知りたくて、今日、福栄堂さんのインスタグラムにメッセージを入れてみた。女将さんから懇切丁寧なお返事をいただき、その中に「さおしか」の特長である「皮むき餡」(小豆の芯の部分だけを使った餡)の入手が困難であるが、何とか入手にメドがつきそうなので、近々試作をしてみたい、六間町に店を構えていた頃とは設備も違うので昔と同じようなものができるかどうかわからないが尽力してみます。というようなことが書かれていた。父が幼い頃に味わった「さおしか」が再現されるのかどうか大いに楽しみである。