徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

今日の散歩 ~寺原・坪井・内坪井界隈~

2024-05-05 22:41:23 | 熊本
 今日は瀬戸坂を下り、眞光寺の前で右折し、かつて家鴨丁(あひるちょう)と呼ばれた小路に入った。家鴨丁を抜けると左折し坪井川に架かる庚申橋に向かう。流長院の裏手の民家の脇で初夏の花「スイカズラ(忍冬)」の花を見つけた。最近、スイカズラの花を見なくなったなぁと思っていたのでちょっと嬉しい発見だった。ジョン・フォードの「荒野の決闘」を思い出して花の香りを嗅いでみたが、あまり匂いはしなかった。
 「荒野の決闘とスイカズラ


スイカズラの花

 庚申橋を渡って右折し、坪井川に沿ってひとつ下流の空壷橋で県道を横切り、坪井1丁目公園でひと休みした。ついでに近くの小泉八雲・坪井西堀端旧居(熊本第二旧居)跡の記念碑を見に行った。今は邸の痕跡もなく道路を挟んだ向かいにあった八雲ゆかりの東岸寺跡地蔵堂も数年前に撤去された。公園近くの民家の庭に「マツリカ」の花が満開になっていた。わが家にも10年ほど前に友人からもらったマツリカがあるのだが、近年咲かなくなっていたが復活の兆しあり。


マツリカの花

 散歩の締めはやっぱり「夏目漱石内坪井旧居」。今日は建屋には入らず庭を見て回った。寺田寅彦の「夏目漱石先生の追憶」の中に次のような一節がある。この内坪井の家の様子を書いたもので

――庭はほとんど何も植わっていない平庭で、前面の建仁寺垣の向こう側には畑地があった。垣にからんだ朝顔のつるが冬になってもやっぱりがらがらになって残っていたようである。――

 とある。今では建仁寺垣の替わりにサザンカの生垣が設えられ、生垣の向こうには熊本中央高校の校舎や民家が立ち並んでいる。


夏目漱石内坪井旧居の庭より屋敷を眺める