
先日、水前寺競技場で行われた私学陸上選手権で中学女子の100mと200mを圧勝し、最優秀選手の一人にも選ばれた北川愛菜さん(熊大附中3年)。僕の中学の後輩ということもあって昨年から密かに期待し応援している選手だ。先日会場で初めて本人およびコーチにご挨拶をしたのだが、彼女はとても異色のランナーだ。中学には陸上部もなく、これまで一人で練習を積み大会にも一人で参加してきた。彼女が異色だと思うのはそれだけではなく、その走り方にある。かつて北京オリンピック400mリレーの銅メダリスト・末續慎吾選手の走法として話題になった「
ナンバ走り」を思い出させる走り方なのだ。下の映像を見ていただければわかるが、体の上下動がほとんどなく腕の振りも独特だ。まるで忍者の走り方なのである。まだまだ記録的には中学のトップレベルには達していないが、体格的にも恵まれており、豊かなポテンシャルを感じさせる。今後、彼女がどういう風に成長していくかとても楽しみだ。