徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

友との別れ・・・

2012-05-14 18:29:47 | 水球
 昨日は高校時代のチームメイトF君の四十九日だった。葬儀には参列できなかったので山の上にある公園墓地での納骨に、他のチームメイトらとともに立ち会った。
 僕にはどうしても忘れることのできないF君との想い出がある。それは高校3年の時のインターハイ決勝の朝のことだ。かつて数々の国際大会が行われた大阪扇町プールが試合会場だったが、僕らはそのプールへ朝練に行った。ゲーム形式の練習の最中、僕が不用意に腕を動かした瞬間、マークについていたF君の顔面に僕の肘が当った。F君のまぶたが切れ鮮血が流れた。傷はかなり深かった。F君はキャプテンでディフェンスの要でもあった。大事な試合前のキャプテンの負傷にメンバー全員のショックは大きかった。たまたま応援に来ていた医師の先輩の応急処置で何とか試合には出られることになった。しかし、僕らのモラールは明らかに落ちた。案の定、試合は優勢といわれていた僕らが負けた。もちろん負けた原因はそれだけではないが、僕は自分の不用意さを悔いた。しかし、F君はもちろん、他の誰もそのことは一切口にしなかった。あの日から49年の歳月が流れた。お坊さんの読経を聴きながらじっとそんなことを考えていた。彼とあの日のことを笑って語り合うことも今生ではもうない。
※写真は今朝、雨に打たれながら咲いていたマツリカの花。昨年、中学時代の友人にもらったもの。クリックすると大きなサイズで見られます。