徒然なか話

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藤田嗣治 ~ 乳白色の裸婦の秘密 ~

2012-05-10 10:39:47 | 美術
 今から90年前、フランス・パリで絶賛を浴びた日本人画家レオナール・フジタこと藤田嗣治(ふじたつぐはる、1886-1968)。彼が国際舞台で成功したのは「寝室の裸婦 キキ」をはじめとする裸婦像の、半透明の“乳白色の肌”が人々を魅了したからだといわれる。昨夜のBSプレミアム「極上美の饗宴」では、現代のカメラマンが写真技術を駆使してその“乳白色の肌”の再現にチャレンジした。また藤田が終生秘密にしたという乳白色の技法を洋画家によって再現しながらその秘密を探っていた。
 番組を見ながら、熊大附属小のOBでもある藤田が寄贈したという絵を見に、母を伴って熊大附属小の校長室を訪れた時のことを思い出していた。熊本県立美術館に展示されている「バイオリンを持つ子供」やブリヂストン美術館の何点かの藤田の作品はホンモノを見たことがあるが、機会があれば「寝室の裸婦 キキ」などの裸婦像もホンモノを見てみたいものだ。


「寝室の裸婦 キキ」


熊大附属小に寄贈された墨で描いた「女性像」