徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

父の十三回忌

2012-05-04 21:55:08 | ファミリー
 今日は父の十三回忌を行なった。自分が歳をとってくるとなぜか、幼い頃、父と触れ合った記憶がより強く甦ってくる。父は野球をやっていたので僕が小学生の頃は父とよくキャッチボールをやった。父は僕にも野球をやらせたかったのだろうが押し付けるようなことはなかった。キャッチボールをしながらスローイングについてはよく僕にアドバイスした。スナップの使い方、肩の軌道のことなど。父の経験論であってけっして今日のような科学的な理論に基づいたものではなかったと思う。結局僕は野球の道には進まなかったが、後に意外なところで父の指導の正しさを実感することになった。中学校に進んでから水泳部に入った僕は、先輩などの影響を受けて高校入学と同時に水球部に入った。体も小さかったし、泳ぎが特別早いというわけでもなかった僕が高校・大学と水球選手として一応通用したのはスローイングとボールハンドリングに自信を持っていたこと以外には何もない。水球選手としての経験を積めば積むほど、かつて父から教わったスローイングの技術が正しいことを実感した。野球と水球、陸の上と水の中という状況の違い、ボールの大きさの違いはあっても、ことスローイングの基本は全く同じだったのである。今日も参会者の歓談を聞きながら、そんなことを想い出していた。