徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

笠智衆さんの生誕寺をたずねて

2012-05-09 20:57:56 | 熊本
 今日は午後から母を伴って玉名市天水町の「海月山・来照寺」を訪問した。ここは名優・笠智衆さんの生家。実はこのブログを通じてメールのやり取りを始めたSさんの姪御さんがこの寺の坊守さんだという不思議なご縁があった。Sさんに連絡をとっていただき、ご住職と坊守さんに懇切な応待をしていただいた。90歳になる母は命の保養になったと感激しきりだった。坊守さんに生前の笠智衆さんのエピソードを聴かせていただいたが、笠智衆さんのお人柄を偲ばせる面白いお話があった。それは亡くなる少し前、「おじいさん 笠智衆写真集」の撮影のため、この生家、来照寺へ帰って来られた時の話。余計な気を使わせまいと何の連絡もせず来照寺へ帰って来た笠さん。ところが、たまたまこの日はご家族全員お出かけで家にも本堂にも入れない。しかたなくガラス戸が締め切られたままの本堂の縁側で撮影をすませたそうだ。それを聞いて写真集を見直してみると、たしかにお寺の縁側で着物姿でくつろいではいるものの、うしろのガラス戸は締め切られたままというなんとも不自然な写真。笠さんの映画そのまんま、あとから笑いがこみ上げてきた。


東に一、二、三の岳、西に有明海を望む眺望絶景の地


立派な本堂に坊守さんの書による山号額がかかる。


境内のあちこちにある映画看板はすべて檀家や笠智衆ファンの寄贈によるものという。


ついでに近くの尾田の丸池水源で湧水を汲んで帰った。