ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

機関紙BEATNIK22

2016-03-11 14:13:00 | 日記
さて、1983年6月号に掲載された甲斐さんのインタビューですが
「GOLD」発売まで30日あまり、そのトラックダウンのために
渡米される直前の成田空港で行われたとのことで
話題の中心は、このニューアルバムについてです

「虜」よりも非常に編成が少なくなっていて
いわゆるバンドの音で、それプラス、ベースとキーボードだけで
処理できるようにしたいっていうとこで、今回入ったからね
人数が少ないとインパクトがあるし強いよね
前に出て行き方が分散してないということで…と甲斐さん

非常に明るくなってると思う
ただパアッと明るいっていうんじゃなくて
ハジケルとか、飛び散るっていうような
ある種、一瞬のスピード感と瞬発力という、どっかバネのあるような明るさ
ブライトなLPを作りたいと思ってたし

ホントは「虜」もそういう感じで入ったんだけど
どっちかっていうと、あれは甲斐バンドというよりも
甲斐よしひろパーソナルっていう、非常に個性の強い性格のLPだったのね
…と、おっしゃってますが

これは「かけらみたいなものを持ってしかスタジオに入らないから
それからどんどん変えていくというやり方でずっと来てるんで
ま、いつも甲斐よしひろ個人の作詞の部分と
バンドナイズされた色合いのものと微妙に揺れてるわけで
作ってみないと判らない」ためらしい

ただ「リズムセクションとキーボード関係の人間が
ほとんど決まっちゃったのね
マイ・ジェネレーション以来、久方ぶりに決まったわけね」というのは
同時期の別の取材でも話されていて

「今まで1曲ごとに何人ものミュージシャンが関わって来たんですよ
それをある程度、8~10人でいいから
ひとつのバンド形態みたいなものを作っちゃって
その人間たちで曲を作っていく
だから、出来上がるのも早いし、ひとつのトーンが出る
その中でハートフルな部分が、当然やればやるほど押し出されていく」と…

「マイ・ジェネレーション以来」というと、長岡さんの脱退後にあたる時期…
甲斐さんの公私共に様々なことがおありだった頃で
「思い描いてる音が出来ない」とか
「思うようにメンバーと会えない」という悩みも抱えておられたみたいだし

「コマーシャルなものもポップなものも、色んな意味を含めて
人が歌ってないものを歌う自分のポジションというか
テリトリーみたいな部分を自分で一回壊したのね」

「壊してバラバラにした後、破片を拾い集めて
また違ったものを作り上げようって感じが非常にあったんだよね
それが虜っていうLPだったし…
ある程度、形が出来ちゃえば、これでいいのかなというハテナな部分
クエスチョンな部分と色々ありますよね」とおっしゃっていて

「GOLD」のレコーディング中に「もう何もかも放り出して…」
とまで考えていらしたようだし(汗)
昔ながらのやり方に戻されたことで
どこかホッと、またはハッとなさった部分もおありだったのかなあと…?

余談ですが、ジョン・レノンがかつて言ったという
「この世で一番不幸な人とは、自分の仕事に満足できない人だ」という言葉や
キースがミックについて語った
「幸せな人生とは言えないな。99%の人間は憧れるだろうけど
あいつはミック・ジャガーであることに満足してはいないんだ」との発言が
この頃の甲斐さんに重なってしまいました(汗)

それはさておき…アルバムの構成に関しての質問では
「あまり好きな言い方じゃないんだけど
やっぱりプロデューサー志向っていうのが強いから
8割がた作ったら、後の2割は1本の線にするためにあるわけ」

「そうすると、ある程度の色合いが出てるのを
後の2割で、完結させるための色を出すっていう風に進んだりするんで
他の曲が出来ても、今回はちょっとお引き取り願おうということもあります」と甲斐さん

「今度のLPは1曲だけ作ってスタジオに入ったのね
で、少しずつ出してって、どんどんテンポアップして行ったという作り方だから
その間に、これは甲斐バンドじゃなきゃ出来ないってのも書き上げたし

実際に一番最後に録ったテイクは
一番最初にバンドでやって、出来なくて
もうやめって感じでほっといたのね
そいで、もう1曲やっぱり欲しいなっていう時に
最後ギリギリにスタジオ入って2時間で録っちゃったテイクなんです」と話され

最初に出来なかった原因として
「野球で言えば、ジャイアンツみたいな試合運びとさ
中日みたいな試合運びがあって
ジャイアンツに中日みたいな試合運びをやれよって言ったって
それはムリな訳だから、そういう部分であるよね
だから、バンドってのは、いつも何かあると絶対スタジオにいつもいる
とにかく入るというようにならないとダメね」とおっしゃってますが

解散後にソロ活動を始められた甲斐さんが
「甲斐バンドの頃は、夜中の1時に思い立って電話したら
3時には全員スタジオに集まるって感じだったけど
ソロになると、メンバーのスケジュールを調整するのに
10日ぐらいかかるんだよね」と嘆いておられたことがありましたよね(笑)

ともあれ、この時のレコーディングは、2度目のパワステとあって
ボブ・クリアマウンテンのやり方も理解なさった上で
「彼にとって一番やりやすいだろうなと思えるのはシンプル、これに尽きる
強く、はっきり、しかもブライトに彼なら出せる
その辺は、もうはっきり計算しました」と話されてます

ただ、音源が予定よりも早く出来たことによって
「2年先までびっしり」というボブのスケジュールを押さえるのが大変だったようだけど
82年11月号の表紙を飾った「KAIが次もやりたいと言えば
僕はいつでもOKだ」との言葉通り
甲斐さんのために時間を割いてくれたんだとか…

甲斐さんは「虜」を作られた時に
「捜して捜して必要だと思ったから彼を選んだ
でも、俺たちの音を聴いてNOと言われたら
いくらお金を積んでも引き受けて貰えなかっただろう」とおっしゃってましたが

この時は「ボブがどうかな?と言えば…」という話と共に
「僕らが、ちょっと疲れてるんじゃない、ボブ?という話もあれば
スケジュールという部分で、別なコンタクトを始める可能性もある」とも話されていて
上記のボブの言葉が、単なる「社交辞令」ではなくて良かったですね(笑)

「GOLDは夏っぽい感じがする」との感想には…
「夏をイメージしたというのは全くないね
元々、10月くらいに出すLPでもさ
夏が出て来るようなのって俺たちいっぱいあったからね」

「ま、春と秋を歌うとフォークソングになっちゃうって話もあってさ(笑)
じゃあってんで「荒馬」みたいに
わざと春をアコースティックに歌っちゃうみたいなこともしたしね
だけど、街の闇みたいなのが一番似合うのはやっぱり夏でしょう
後は、冬の凍てついた朝みたいな部分が
しっかり歌えれば最高だろうね」と答えておられますが

「インタビューとかコメントとかってのは、全く必要ないLP
これぐらい必要ないLPってないよって気分ですね
言いたいことは全部入ってる
甲斐バンドがそこにいればいい訳じゃない?
いればアピールなんだからさ(笑)
ま、曲聴いてって感じですね」と結ばれてます(笑)
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偶然?…じゃないか

2016-03-11 00:15:48 | 日記
機関紙ネタを再開した途端に、仕事でトラブル発生…(汗)
アタフタしてるボクを尻目に?
奥さんには「小さな幸せ」が…(笑)

一昨日の朝、テレビをつけたまま家事を片付けていた奥さん
「めざましテレビ」から「とくダネ!」になだれ込み
見るともなく見ていると…

メジャーリーグの試合中
パイレーツ?のバッターの手からバットがスッポ抜け
スタンド席に飛んでしまったようで
その時の観客の驚いた表情や体を退いて避けようとしてる様子が
写真で紹介されてたらしいんだけど

その中の一人の少年が、手にしたゲーム機に夢中で
全く危険に気づいておらず(汗)
あわや…という瞬間、彼の父親が咄嗟に腕を伸ばして少年は無事だった
周りの観客からは大きな拍手が起こった…
って、ニュースのバックに「HERO」が流れたんだとか…(笑)

奥さんによると…どーしてもBGMを流さないといけないほど
「すごいニュース」という扱いでもなかったのに(苦笑)
ムリから流した(笑)のは、この番組のスタッフの方の中に
熱烈な甲斐バンド・フリークの方がいらっしゃるからじゃないかと…?(笑)

まあ、これは偶然…っていうか
生活習慣が生んだ必然って感じですね
…で、朝からゴキゲンで出勤し(笑)
帰りの電車の中で、来月から始まる
甲斐さんのラジオ番組をチェックしようと、KissFMのHPを見てみたら

「オンエア中」の曲が、浅川マキさんの「あたしのブギウギ」だったらしく
帰宅するなり、ラジオに飛びついたものの
その「AOR」という番組は終了していて(苦笑)

ボクがスマホで、その番組のオンエア曲を調べてみると
「あたしの…」の前後にも浅川さんの「夜が明けたら」と
「IF I'M ON THE LATE SIDE」が流れていたようで、残念がっておりました(笑)

ちなみに…この番組のトップには「通勤帰りの車の中で
お気に入りのコンピレーションCDを聴く感じで楽しみ
一日の疲れをクールダウンする番組」

「選曲は音楽ジャンルとしてではない
アダルト・コンテンポラリー・サウンド
AAAにこだわります」と書かれてます(笑)

まあこれも、たまたま「浅川さん」とは言うものの
そもそものきっかけは甲斐さんだし(笑)
強いて言えば、チェックしたのが
FM大阪じゃなかったことが偶然かなあ(笑)

で、昨日は「スタジオパーク」に小芝風花さんが登場♪というので
休憩中にワンセグでチェックした奥さん(笑)

朝ドラは見てないくせに(笑)
甲斐さんが「あさが来た」の小芝さんの演技を褒めていらしたし

小芝さんは「甲斐バンドさんのファン(笑)」だし
新聞のラテ欄に「小芝風花は○○好き」と書かれてたしで
「そりゃ見るでしょ(笑)」と、もはや必然…いや、必定です(笑)

奥さんの不純な期待に応えて(笑)
小芝さんの「3つのヒミツ」の2つ目に「懐メロ好き」が紹介され
フィリップ代わりのモニターには…

「小芝風花の70年代の懐メロ」
甲斐バンド「きんぽうげ」「裏切りの街角」
松山千春「大空と大地の中で」
山口百恵「プレイバックPart2」…の文字と

その左上に「マイクを手に歌う甲斐さん」の横顔のイラストが…(笑)
でも、右下の松山さんらしき「スキンヘッド」の男性より
ずいぶんカッコよかったんだとか…(笑)

この話題が交わされてる間
BGMとして「きんぽうげ」が流されてたそうだけど
ナゼ、上記の4曲の中でこの曲が選ばれたのか?(笑)

小芝さんのプッシュが強かった?(笑)
それとも、ここにも甲斐フリークの方が?(笑)
まあ「まれ」の時にも引っ越しのシーンで「虜」のジャケットが映った!
…って話もあったことですしね(笑)

ただ、司会の戸田恵子さんが
イメージなさってた「懐メロ」とは違っていたみたいで
「ものすごい古いのが出るのかと思ったら
わりと最近の曲…(笑)」とおっしゃってたらしく

奥さんいわく…18歳の小芝さんにとっては、充分「懐メロ」だよね(笑)
…って、ボクと同世代の友人でも
70年代の曲を聴くと「懐かしいなあ」と言ってますが…(笑)

そうそう!小芝さんの1つ目の「ヒミツ」は「猛獣フェチ」で(笑)
「大きな虎にもたれて寝ころがってる」写真が映されてたそうだけど
別に甲斐さんが「猛獣」って訳じゃないですよね?(笑)
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