ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

バンドやろうぜ!その30

2015-02-10 19:45:59 | 日記
1996年の甲斐バンド復活は
KAI OFFICEのお花見から始まったそうですが

そもそものきっかけは
東芝EMIのディレクターの方がおっしゃった『解散から10年』という言葉に

甲斐さんが『何かやるんだったら今年しかないな』とつい(笑)反応なさったらしく

ご自身のモチベーションがまだ高まらない内に
いつの間にか周りに城壁が巡らされていて逆に焦ったと甲斐さん(笑)

21周年の武道館ライブには
『ガキんちょの頃に甲斐バンドを聴いてた』業界関係者の方が大勢来られてたみたいで

『すごくちゃんと球を投げ込まないと
コイツら許してくれないんだよな』という気持ちになられたそうだ(笑)

解散についてのインタビューで…
甲斐バンドは『青春の切り売り』というのをちゃんと演り
そこが100万人以上の人に共有されるべきものだったことによって
ブレイクしたバンドだと思うんですよ…と話されてますけど

甲斐さんが『再結成』をただの『同窓会』になさる訳もなく(笑)
当時、ストーンズやKISSの新作をお聴きになって

『時代がどんどんレアに向かっている』と感じておられたこともあり
『ドライブ感あふれるアンプラグド』なら絶対できると思われたという

各メディアのインタビューには
『20年後に集まろうとしてもメンバーが死んでたり
行方不明になってたりするかも知れないから』と
ジョークを飛ばしていらっしゃいましたけど

その前に大森さんがお倒れになっていたことを知ってしまうと
何とも切ない言葉だなあと…

ともあれ、キムチ鍋を囲んでおられる最中には
本題を切り出されていなかったらしいんですが

甲斐さんいわく…
大森さんって甲斐バンドの番頭だったんですよ

番頭とボスが会うというのは『意を決する』…と言うと
ちょっと力み過ぎな言い方ですけど

グッとケツの穴しめるような気分で行かないと…みたいな感じがあって
それは昔から節目節目の時にそういう風にしてましたから…

甲斐さんとお会いになるのは久しぶりだったけど
『すごく居心地が良かった』と大森さん

甲斐さんのオフィスの方の分が足りなくなるほど
キムチ鍋を召し上がったらしく
甲斐さんが『もうちょっと買って来て』とおっしゃったら

大森さんいわく…もう食べれんよ(爆)
ピュアなところは健在だったみたいですね(笑)

甲斐さんによると…
九州の方が『ラテン系』と言われる中には
『シャイなトコをはしゃいで隠す』ような部分があるそうで

『大森さんがガーッて食ってるのは優しさなんだなあ』と思われたんだとか…

イチローさんは甲斐さんから『話がある』と呼ばれた時
どんなプロジェクトやどんなレコーディングで
プロデュースかギターを頼まれるのか?と想像されて
気が重い部分とワクワクする部分がおありになったそうだけど

甲斐さんの10年とご自身やメンバーそれぞれの10年のズレを
どう一つに合わせるのかという重荷は

『一発録音に近い形で肉が見えるものをやりたい』との甲斐さんの言葉で
ワクワクの部分が圧倒的に勝ってしまわれたらしい(笑)

キムチ鍋から1週間後に選曲、その1週間後にはもうレコーディング
新曲も含めて16曲を2週間で録り終えられたという

ちなみに、お花見に参加されてなかった(笑)松藤さんは
甲斐さんに『レコーディングやるから』と言われて
『いつから?』と訊ねられたら…『一週間後』『ウソ!』だったんだとか…(爆)

甲斐さんいわく…

どんなレコーディングでも熱狂の中にずっといる訳よ
でも、その熱狂の種類がずっとやって来たバンド特有のものなんだと思う

後でダビングすれば良いんだっていう通常のレコーディングとは違うじゃない

そうすると1日3曲一発録りで録ると
エンジニアから誰から皆フラフラなんですよ
だからね、一つのポイントに集中できるくらい
みんなが男気を出してくれたことと
すごく大人の生き方をやったんだと思うんです

イチローさんは…気持ち良いけどものすごくキツイよ
いつも12時頃には終わってたけど朝までやったよりも疲れてたねと話され

『明日は今日みたいに上手くいくと思うんじゃないよ』と
ご自身を戒めておられたそうだ

一発録りだから失敗できない
でも、失敗できないぞ!と思い過ぎてもダメというやり方が
バンドの空気をしみじみさせなかったんじゃないかと甲斐さん

若い頃はみんなカッカしてたけど(笑)そういうところもないし
みんな10年を色んな形で戦って来たんだろうなって部分と
10年なんてなかったような部分が
絶妙に入り交じった空気がずっと続いてるんですよと話されてます

大森さんは…昔の曲をやってるって感じじゃなくて
全曲新曲って感じだったとおっしゃってるんだけど

10年間プロデューサーとして、音楽に関わって来られて…

『ナンでミュージシャンが音楽をやるかっていうと
やっぱり自分でやる音楽が一番いい音楽だなと感じるからなんだなあ』と実感なさったそうで

このレコーディングは『楽しくて面白くて
すごくいい音楽をやった気がする』んだとか…
やはり根っからのギタリストでいらっしゃったんですね♪
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする