2度にわたる『ロッキュメント』の間に、同じ日清パワーステーションで
甲斐さんと早川義夫さんとのジョイント・ライブがありましたが
奥さんはこれにも参加できず…(泣)
当時のインタビューで、甲斐さんいわく…
ジャックスは、日本人がロックをやるんだったら
このスタイルが最高だなっていう形をやってたグループなんですよね
早川義夫は僕にとって重要な存在で
僕が最初に感じた日本のカリスマですよ
中学生の甲斐さんが、毎日遅刻してまでご覧になっていた(笑)
『ヤング720』というテレビ番組で
『初めてジャックスと出会って、正直ふるえた』くらい衝撃を受けられたんですよね
それ以来『どうやったらこれをやれるのかな』と
ずっと考えていたと甲斐さん
早川さんの音楽は、どういう風にやればいいのか全然つかめなかったもん
それはいまだにそうなんだけど
ただ、何百回も何千回も聴いてる内に
『早川義夫だから出来るんだ』ってことを理解したのね
じゃあ、甲斐よしひろの音楽というものが、きっとあるはずだって
立ち返っていって『オリジナル』に目覚めるようになっていった訳で
だから、早川義夫はすごい…と話されてますが
ボクは、コピーや亜流に走らない甲斐さんがすごいなと…(笑)
照和で当時ロックバンドだった海援隊がコピーされていたジャックスは
『かなり上手かった』とおっしゃってたけど
甲斐さんご自身は『翼あるもの』を作るきっかけになった曲だと
【サルビアの花】を歌われた際に…
どう歌っても早川義夫には負ける
それで、このアルバムの中で唯一原曲に近くした
とにかく、この歌は一度自分の声で音にしたかったし
早川義夫に捧げたかったと話されてました
その早川さんと同じステージに立たれた時に甲斐さんは…
日本はロック・ポップスの歴史が浅いから
長くやり続けていることをシニカルなニュアンスで捉えがちだけど
昔からやって来てて、チャンと今の時代を生きてるってことを
欧米のように認めるみたいな気分や
長くない歴史の中にこれほどいい曲があるってことを満喫したいと
非常にピュアに楽しんでおられたそうだ
甲斐さんいわく…
僕はいつでも充分に楽しんでるんだけど
それは全部自分が作った曲だから
甲斐よしひろのオリジナルっていう中での満喫の仕方なんだよね
それは、少しひりついた痛みも伴うけど
カバーをやるっていうのは、自分がまず歌って楽しもうとした所に立ち返れるじゃない
オリジナルを歌う喜びとはまた違う喜びだからね
で、結局ね、歌うことを長くやってることは満更悪くないんだ
非常に楽しいことなんだっていう気分を判って欲しかったんだよね
甲斐さんが、昔は『いつでもやめてやる!』と思ってたけど
『ナカナカやめられないなあ』と思うようになったとおっしゃってたのは
この頃のことなのかなあと…(笑)
もうひとつ、この頃に『変わってきた』のは…
『ひと月にこれくらいの小遣いがないとイヤだ』と思ってたのが
何か欲しい時に持ち合わせがなければ
『まあいいや』と思えるようになったと甲斐さん
色んなことをすごくフラットに迎え入れるというか
意外とこだわらなくなったね
夏と1月に休まなくなったのと何か関係があるのかなあと話されてますが
この時期に今のバンドのラインが出来上がったことも
新しいアルバムを作る上で大きかったそうで
あれだけ隙間が多くて怖い音楽をやれるバンドって
今の日本にはほとんどいないよね
隙間を怖がらないでいられるバンドって一番強いと思うとおっしゃってました
KAIFIVEの時にも『わざと隙間を空けた』音作りをしたとか
一発録りの緊張感がバンドを成長させたと言われてたけど
『音が全然埋まってない』リスクを抱える緊張感がすごかった『ロッキュメント』で
より強靭なバンドが誕生したみたいですね
前作とほぼ同じメンバーで
前作をさらに押し進める形のアルバムだということだったのに
ナゼかまた東芝EMIに復帰されて奥さんもビックリ(笑)
前作のディレクターの方(笑)が書かれたアルバムのレビューに…
甲斐よしひろはこんなことを言っていた
何かを壊すことは簡単だけれど
何かを残していくことは、とても難しい
僕はこれまで以上に、より大きなものを残していくために歌い続ける…
そして彼はソロ活動を開始した
人が人生を通じて常に変化・成長し続けていくことはとても大変で
ある時期『ウン、これでいいや』と立ち止まってしまうことが多いものだし
彼の決断力と実行力は、想像以上のエネルギーとパワーが必要だったはずだ
…と書かれてるのが、ナンとも皮肉というか…(苦笑)
甲斐さんご自身は…
声をかけてくれた東芝EMIには申し訳ないんだけど
古巣に戻ったっていうある種の甘えた感じじゃないんだよね
場所は選ばないぞ、与えられた場で真剣にクリエイティブする
沸き立つ歌を書いてロックしていくことが
僕のためにもなるし、状況を作ってくれた人たちに恩返しすることになる訳だから…
と話されてますが、恩人の中に長岡さんも入ってますよねぇ?(笑)
余談ですが、先のレビューで長岡さんは
【渇いた街】の2番の歌詞が男っぽくてカッコいいと書かれてるんだけど
甲斐自身は、この詞をも飲み込む包容力で
男っぽくて憎らしいほどだと…(笑)
土屋公平さんも甲斐さんにこの曲を歌って欲しいとリクエストされるっていうし
男心の根源にある何かを刺激するんだなあと思っていたら
奥さんも長岡さんと全く同じ部分の歌詞が好きらしい(爆)
やっぱり男心を…でいいのか(笑)
甲斐さんと早川義夫さんとのジョイント・ライブがありましたが
奥さんはこれにも参加できず…(泣)
当時のインタビューで、甲斐さんいわく…
ジャックスは、日本人がロックをやるんだったら
このスタイルが最高だなっていう形をやってたグループなんですよね
早川義夫は僕にとって重要な存在で
僕が最初に感じた日本のカリスマですよ
中学生の甲斐さんが、毎日遅刻してまでご覧になっていた(笑)
『ヤング720』というテレビ番組で
『初めてジャックスと出会って、正直ふるえた』くらい衝撃を受けられたんですよね
それ以来『どうやったらこれをやれるのかな』と
ずっと考えていたと甲斐さん
早川さんの音楽は、どういう風にやればいいのか全然つかめなかったもん
それはいまだにそうなんだけど
ただ、何百回も何千回も聴いてる内に
『早川義夫だから出来るんだ』ってことを理解したのね
じゃあ、甲斐よしひろの音楽というものが、きっとあるはずだって
立ち返っていって『オリジナル』に目覚めるようになっていった訳で
だから、早川義夫はすごい…と話されてますが
ボクは、コピーや亜流に走らない甲斐さんがすごいなと…(笑)
照和で当時ロックバンドだった海援隊がコピーされていたジャックスは
『かなり上手かった』とおっしゃってたけど
甲斐さんご自身は『翼あるもの』を作るきっかけになった曲だと
【サルビアの花】を歌われた際に…
どう歌っても早川義夫には負ける
それで、このアルバムの中で唯一原曲に近くした
とにかく、この歌は一度自分の声で音にしたかったし
早川義夫に捧げたかったと話されてました
その早川さんと同じステージに立たれた時に甲斐さんは…
日本はロック・ポップスの歴史が浅いから
長くやり続けていることをシニカルなニュアンスで捉えがちだけど
昔からやって来てて、チャンと今の時代を生きてるってことを
欧米のように認めるみたいな気分や
長くない歴史の中にこれほどいい曲があるってことを満喫したいと
非常にピュアに楽しんでおられたそうだ
甲斐さんいわく…
僕はいつでも充分に楽しんでるんだけど
それは全部自分が作った曲だから
甲斐よしひろのオリジナルっていう中での満喫の仕方なんだよね
それは、少しひりついた痛みも伴うけど
カバーをやるっていうのは、自分がまず歌って楽しもうとした所に立ち返れるじゃない
オリジナルを歌う喜びとはまた違う喜びだからね
で、結局ね、歌うことを長くやってることは満更悪くないんだ
非常に楽しいことなんだっていう気分を判って欲しかったんだよね
甲斐さんが、昔は『いつでもやめてやる!』と思ってたけど
『ナカナカやめられないなあ』と思うようになったとおっしゃってたのは
この頃のことなのかなあと…(笑)
もうひとつ、この頃に『変わってきた』のは…
『ひと月にこれくらいの小遣いがないとイヤだ』と思ってたのが
何か欲しい時に持ち合わせがなければ
『まあいいや』と思えるようになったと甲斐さん
色んなことをすごくフラットに迎え入れるというか
意外とこだわらなくなったね
夏と1月に休まなくなったのと何か関係があるのかなあと話されてますが
この時期に今のバンドのラインが出来上がったことも
新しいアルバムを作る上で大きかったそうで
あれだけ隙間が多くて怖い音楽をやれるバンドって
今の日本にはほとんどいないよね
隙間を怖がらないでいられるバンドって一番強いと思うとおっしゃってました
KAIFIVEの時にも『わざと隙間を空けた』音作りをしたとか
一発録りの緊張感がバンドを成長させたと言われてたけど
『音が全然埋まってない』リスクを抱える緊張感がすごかった『ロッキュメント』で
より強靭なバンドが誕生したみたいですね
前作とほぼ同じメンバーで
前作をさらに押し進める形のアルバムだということだったのに
ナゼかまた東芝EMIに復帰されて奥さんもビックリ(笑)
前作のディレクターの方(笑)が書かれたアルバムのレビューに…
甲斐よしひろはこんなことを言っていた
何かを壊すことは簡単だけれど
何かを残していくことは、とても難しい
僕はこれまで以上に、より大きなものを残していくために歌い続ける…
そして彼はソロ活動を開始した
人が人生を通じて常に変化・成長し続けていくことはとても大変で
ある時期『ウン、これでいいや』と立ち止まってしまうことが多いものだし
彼の決断力と実行力は、想像以上のエネルギーとパワーが必要だったはずだ
…と書かれてるのが、ナンとも皮肉というか…(苦笑)
甲斐さんご自身は…
声をかけてくれた東芝EMIには申し訳ないんだけど
古巣に戻ったっていうある種の甘えた感じじゃないんだよね
場所は選ばないぞ、与えられた場で真剣にクリエイティブする
沸き立つ歌を書いてロックしていくことが
僕のためにもなるし、状況を作ってくれた人たちに恩返しすることになる訳だから…
と話されてますが、恩人の中に長岡さんも入ってますよねぇ?(笑)
余談ですが、先のレビューで長岡さんは
【渇いた街】の2番の歌詞が男っぽくてカッコいいと書かれてるんだけど
甲斐自身は、この詞をも飲み込む包容力で
男っぽくて憎らしいほどだと…(笑)
土屋公平さんも甲斐さんにこの曲を歌って欲しいとリクエストされるっていうし
男心の根源にある何かを刺激するんだなあと思っていたら
奥さんも長岡さんと全く同じ部分の歌詞が好きらしい(爆)
やっぱり男心を…でいいのか(笑)