ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

ラストソングおまけ

2014-09-28 08:39:32 | 日記
最後にパンフレットに書かれている
甲斐さんの言葉をご紹介します♪

シンガーとは単なる『歌い手』というだけなのか!
プレイヤーは要するにただの『演奏者』!
バンドとは『楽隊屋』のことであって
決してそれ以上のものではない?

そんな存在でしかありえないのか?
いや、そうじゃない。
あった。たしかに。

72年から73年頃に、博多の某大学の経営者が
『地域的貢献』という大義名分のもとに
ワンステージ700円のリーズナブルなギャラで
バンドをこき使っていたすばらしい時代が。

地下特有のすえた臭いとジャムサンドと
よごれたカップに入れられたレモン・スカッシュの青春。

『照和』という名の古ぼけたライブハウスの
大いなる地下室の闇。
たしかにあった。

チューリップと海援隊が東京に去った後の
2年後のエポック。

受け継がれていた か細いメジャーセヴンスと
生まれようとしていた太いセヴンスコード
明日なきハツラツとしたハープの響き…。

プレイのスタイルだけではなく
ある種のムーヴメントにつきものの
特異な立ち振るまいとかぶれたファッション

IN&OUTのつぎはぎジーンズと
モンロープリントのアロハ
ホソノのブーツにロンドンスーツ。

徐々に増えつづけた観客たちは
最後は1階の入り口からはみだし
ワンブロック手前の街の角まで並んでしまったあの日。

シンガーが、バンドが、何を着るのか
どういう口調で今を語るのか
その日のプレイの興味と同じ位にひきつけた

唄以外の『何か』がそこにあった。
観客を興奮させ
次のバス停まで歩かせる『何か』が。

この映画を観るべき点は、まさにそこにある。
ロックの衝動を武器に
とりつかれたように彼らは光を目指し、燃焼し
どう生きぬこうとしたのか。

金以上のもの、意識以上のもの
痛み以上のものを、どう掴もうとしたのか
まさにその点にある。

『ロックは生き方なんだ』と
かつてミック・ジャガーが吐いたあの台詞のように。

皆さまには、もう何をかいわんや…という感じでしょうけど(笑)

やはり、この映画の主人公たちは
甲斐さんと甲斐バンドのメンバーや
当時、音楽に夢を賭けた若者たちの分身ですよね?(笑)

ここまで書き連ねて来ておいてナンですが
もう一度この映画を観たいと
アチコチ探しつつ見つからないまま

古い記憶と資料を頼りに
今日に至ってしまいました(汗)

でも、あった。…はずなんです、たしかに…(苦笑)
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする