にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村にわにはにわとりがにわ。
奥さん。
私、どうすればいいのかしら？
にわにはにわとりがにわ。
なのよ。
現実よ。
現実なのよ奥さんっ！
にわにわにわにわにわにわにわにわ…
庭には鶏が二羽。
この南の島って、いろんな国から来た人たちが棲んでいるでしょう？
「闘鶏」
建前としては、違法と違法といいながら、なかなか盛んみたいなの。
鋭すぎる眼光。
赤茶色の羽根に真っ赤なとさか。
緑に黒に、てらてらとぬめり光るような猛々しい尾羽。
足首に、輪っかみたいなのしてるのよ。
どこかの鶏舎から、脱走してきたみたいなの。
最初の一羽。
知らない子供たちが来て、なんとか捕獲して帰ったの。
なのにまた数日後。
奥さん私、我と我が目を疑ってしまったわ。
な、なんと。
カートゥーンアニメみたいに、二羽に増員してるじゃないの。
鶏って。
三歩歩くうち、いろいろ忘れるっていったのはどなたなの？
忘れてないわ。
忘れてなんかないじゃない。
ルースター。
お仲間連れて、また我が家の庭に、ちゃっかりしっかり、戻ってきちゃっているじゃない。
雄鶏。
鳴くの。
大音声。
それはもう。
壮絶よ。
あの、静寂引き裂かんばかりの、渾身の大絶叫ときた日には。
Cock-a-doodle-doo！！！！！
毎晩毎晩。
夜中の二時から始まるの。
昼間は散発的に、惰性で鳴いてるコケコッコ。
それはもう、安眠妨害なんていうハートウォーミングなシロモノじゃなくってよ。
拷問よ？
懲罰よ？
それとも、神が与え賜うた試練というヤツなのかしら？
でも奥さん。
このままいったら、私、神殿焼き払ってしまいそう。
さすがファイティングチキン。
目が合うと。
「…コォ～～～…！」
自分を大きく見せようと、羽根膨らませながら威嚇してくるのよ。
いくら今年は酉年だっていったって、縁起がいいとは、とてもじゃないけど思えない。
どうすればいいの？
どうすればいいの？
「おのれ！チキンスープにしてくれる！うわりぁあああ～！(英)」
子１さんが、スリングショット構えながら、朝方裸足で飛び出していく。
「キサマ！ケンタッキーフライドチキンに引き渡すぞ！どぉりゃああああ～！(英)」
旦那さまが、空気銃で脅しながら、追い払おうとする。
「クッカドゥダドゥじゃねぃんだよ！水炊きにしてやんぞ！
うらぁぁぁ～！」
丸腰ではあるが、とても堅気とは思えない罵詈雑言を吐きながら、私が恫喝を加える朝まだき。
犬バカ家の一族、只今仁義なき抗争中。
敵は、こともなげに、ひらりとライチ―の樹の枝の上に逃げていく。
コっコっコっコっコっ！鳴きながら
自宅のまわりを周回し
入念に、出入りのきっかけ狙ってる。
極道な私。
夕べは、ジッピーズのクリスピーフライドチキンを、わざわざこれ見よがしに、ルースターの目の前で貪り喰ってやりました。
※殺生はいたしません。威嚇のみです。
動物愛護団体に相談しましたところ、捕獲ケージを拝借させていただけるそうです。
↑お写真は、アフリカの奥地で、鳥獣猟犬として暮らしていたというバセンジーのエィミーさん。
彼女に始末を託すには、いくらなんでもしのびない。
闘鶏。
狂暴。
愛犬に、滅多なことで、怪我などはさせられない。
極道だけど、戦争相手に、傷を負っても欲しくない。
なので、やさぐれた私が、捕獲ケージかかえて、カチコミかけるしかねぃんでさぁ。
