この花も幼いころからずっと見ていた花です。
ノウゼンカズラ同様田舎の庭を彩る夏の花・・・
実家の小さな池の傍にありましたが、このオレンジ色
いや子ども頃はオレンジ色なんていう言い方してなかったなあ
朱色!
そう朱色の花
ずっと傍にあった花なのにこの花の名前を知ったのは大人になってから
それまでずっと夏の朱色の花といえばこの花を思い浮かべていたけど
けっして好きではありませんでした。
なんか野暮ったさを感じてしまう花・・・
ところが最近になって嵯峨御流のテキストでこの花をお生花にいけた姿を見て
目からウロコが落ちました。
こんな綺麗な花だったんだあと感激
早速母に電話してまだこの花があるか確認
球根をもらって庭にも植えました。
洋名はモントブレチア
日本に入ってきたのは明治になってからだそうです。
考えてみれば姫!桧扇!そして水仙!
こんな素敵な言葉を組み合わせてもらった花ですものね。
昨日野菜売りのおばあちゃんが野菜といっしょにこの花も束にして売ってられました。
一束百円 二束買ってさっそくいけてみました。
どうでしょう。。。
やはり美しい花だと思います。
水不足を心配していたこちらの地方にもやっとこさ梅雨らしい雨がたっぷり降りました。
待ちこがれた雨にひときわ紫陽花も美しく感じられます。
先週の研究会でも紫陽花をいけました。
文人華「雨奇晴好」は晴れた景色もひときわの眺めであり、雨の趣もまた格別であるという
中国の蘇軾(そしょく)の詩に題意を得ていけ表した花です。
今回は想い花文人華調ということで
現代的な花器を用いてより今の生活様式にマッチした花にいけます。
よって花材もベアグラスやスモークツリーといった洋花をとりあわせていけました。
おとこのいけばなさん主催のネット花展がはじまりました。(もう後半です・・・)
五回目のテーマは「夏模様」
さまざまな夏を楽しんでください。
http://photos.yahoo.co.jp/ikebana147
今回は葉物(観葉植物など)が指定花材でした。
葉物好きな私・・・すでに薔薇が終わった私の庭は
これから夏にかけてほとんど緑一色の庭になります。
ちょっとでも気を抜くとかなり鬱蒼とした薮のような庭に化すのです。
それでもその中にさまざまな緑(葉)があります。
風を感じる緑、大地の豊かさを現わしているような緑 郷愁を感じる緑・・・
葉から感じるいろんな想いを一瓶の花にこめてみました。
子どもの頃通った小学校の校庭、大好きだった遊具ウンテイの傍にこの大きな木がありました。
(アタシけっこうお猿さんだったの 笑)
一日花なのか、ぽたぽたと地面にもいっぱい落ちていて
踏むと汁がつきそうで遊ぶのに注意を払わなくていけないので
ちょっとうっとおしい花だと感じてました。
この花は中国原産、日本に渡来したのは平安のころだそうです。
オレンジ色のいかにも夏の花という感じですが、
私の中では夏の野暮ったい花ベストテン?!に入る花
それが今となっては 夏の郷愁を誘う花となり
一度はいけてみたい花へと心変りしていました。
折しもいっしょに嵯峨御流の花を学んでいる友人の庭にこの木があり
繁殖力がすごくて困っているという話をされたので
思わず欲しい!いけたい!ともらした一言を快くききいれてくださり
沢山こと切ってしかも水揚げ処理までして遠方からわざわざ届けてくださいました。
切るだけでも大変なのに・・・ありがたいことです。
感謝の気持ちをどうお花に託せばいいか…
ひさしぶりに三管筒を取り出してみました。
互いに嵯峨御流のお花が好きで、その中でも特にお生花が大好き
その気持ちは枝からも伝わってきました。
切って下さった枝をながめていると
この枝なんて横姿にどうかしら…という友人の声がお花から聞こえてくるようです。
おかげであまり悩むことなく立姿、横姿等いけることができました。
もともと落下しやすい花なので、いただいた枝には開花した花はほとんどありませんでしたが
開きそうな蕾が何輪もついていたので翌朝期待しました。
でも残念ながら開花には至りませんでした。
夏景色は心眼でみるとしましょう…