花あそび

庭で育てた花々や嵯峨御流の花、そして時には野の花を
いっときいただいてそばに置きました。

凌霄花(ノウゼンカズラ)

2009年07月01日 | 嵯峨御流

子どもの頃通った小学校の校庭、大好きだった遊具ウンテイの傍にこの大きな木がありました。
(アタシけっこうお猿さんだったの 笑)
一日花なのか、ぽたぽたと地面にもいっぱい落ちていて
踏むと汁がつきそうで遊ぶのに注意を払わなくていけないので
ちょっとうっとおしい花だと感じてました。
この花は中国原産、日本に渡来したのは平安のころだそうです。
オレンジ色のいかにも夏の花という感じですが、
私の中では夏の野暮ったい花ベストテン?!に入る花
それが今となっては 夏の郷愁を誘う花となり
一度はいけてみたい花へと心変りしていました。

 折しもいっしょに嵯峨御流の花を学んでいる友人の庭にこの木があり
繁殖力がすごくて困っているという話をされたので
思わず欲しい!いけたい!ともらした一言を快くききいれてくださり
沢山こと切ってしかも水揚げ処理までして遠方からわざわざ届けてくださいました。
切るだけでも大変なのに・・・ありがたいことです。
感謝の気持ちをどうお花に託せばいいか…
ひさしぶりに三管筒を取り出してみました。
互いに嵯峨御流のお花が好きで、その中でも特にお生花が大好き
その気持ちは枝からも伝わってきました。
切って下さった枝をながめていると
この枝なんて横姿にどうかしら…という友人の声がお花から聞こえてくるようです。
おかげであまり悩むことなく立姿、横姿等いけることができました。
もともと落下しやすい花なので、いただいた枝には開花した花はほとんどありませんでしたが
開きそうな蕾が何輪もついていたので翌朝期待しました。
でも
残念ながら開花には至りませんでした。
夏景色は心眼でみるとしましょう…